1969-05-07 第61回国会 参議院 運輸委員会、地方行政委員会、大蔵委員会、産業公害及び交通対策特別委員会、物価等対策特別委員会連合審査会 第2号
したがって、過般も申し上げましたように、やはり総合原価主義で全体の収入で全体の支出をカバーする、黒字線の黒で赤字線の赤をカバーする、この方法以外に、現実の時点で各輸送種別ごとに原価をきめて運賃をいただくということは、現在の鉄道輸送におきましては、これは不可能でございます、というふうに私は考えます。
したがって、過般も申し上げましたように、やはり総合原価主義で全体の収入で全体の支出をカバーする、黒字線の黒で赤字線の赤をカバーする、この方法以外に、現実の時点で各輸送種別ごとに原価をきめて運賃をいただくということは、現在の鉄道輸送におきましては、これは不可能でございます、というふうに私は考えます。
これを輸送種別ごとに見こみますと、これまた戦前における中央市場開設当時における輸送種別とは、大きく変化してまいりました。大体東京、大阪等の市場における輸送種別のあれも、やはり塩乾と鮮魚とやや同じように、七割が鉄道によって輸送されてきており、三割が船あるいはその他によってきておる。むしろ関西市場方面には、その七割が八割以上も鉄道に依存しておった向きがあると存じます。
といいますことは、鉄道が個々輸送種別ごとの原価というものをはじきますことは相当困難である。不可能とは申しませんが、完全に個別原価というものを原価計算からはじき出すということは、ほかの一般産業におきます生産企業の原価計算のごとく正確にはでき得ないものでございます。
運賃制度というものを正しくするための制度でございますので、不増収、不減収という原則のもとに、各輸送種別ごとの負担のある程度の均衡を考凡て参りたいということでございます。 〔理事江藤智君退席、委員長着席〕