1951-02-14 第10回国会 参議院 予算委員会 第9号
なお輸出金庫に二十五億の支出を年度内にいたすということはこれは既定の方針でございます。
なお輸出金庫に二十五億の支出を年度内にいたすということはこれは既定の方針でございます。
○池田国務大臣 各種の金庫を一本にしましても、やはりそこには金庫特有の使命がございまして、私は庶民金庫をほかの輸出金庫なんというものと一緒にしては、庶民階級が困るので、やはり特殊の使命を持つた金庫にしておいた方がいいと思います。しかし庶民金庫は特殊の、普通のコマーシヤル・ベースに乗らない、ほんとうの庶民階級を相手にするのでございますから、ほかと区別した方が実態に沿うと考えております。
そのためには輸出金庫の設立を早く進めて行きたいと思います。(「駄目だ」と呼ぶ者あり)輸出に対し、輸入は不振のようでありますけれども、これは対日援助物資輸入が減つておりますので、一般的には輸入は増しているのでございます。外貨の余裕ができましたので、長期予算等の実施と相待ちまして、極力輸入の増進に努力いたしたいと思います。
併し輸出金庫については見返資金で或る程度やつたらどうかという意見も現在あります。併しそのところはまだ固つておりませんが、一般会計からはそういうふうにしたいという気持はあります。
○志田委員 外資導入に関する安本当局の楽観的な御所見につきましては、なお今後の経済界、産業界の推移をまつて、さらに御質問する機会があると思いまするから、これはこれでとめておきますが、伝え聞くところによりますと、輸出金庫というものが、どうもGHQとの折衝が思わしくなく、困難を来しておるということをけさほど私は承つたのであります。