1979-03-08 第87回国会 参議院 予算委員会 第2号
最後に、今治造船株式会社専務取締役檜垣公述人からオイルショックによる海運不況、建造コストの悪化、さらには円相場の高騰と相次ぐ悪条件が原因となって今治市でも輸出造船会社の倒産が続出した。造船業の中でも海運不況と円高の最も大きな打撃を受けたのは他に振りかえる産業を持たない造船一本の、しかも外航船建造の造船会社であった。
最後に、今治造船株式会社専務取締役檜垣公述人からオイルショックによる海運不況、建造コストの悪化、さらには円相場の高騰と相次ぐ悪条件が原因となって今治市でも輸出造船会社の倒産が続出した。造船業の中でも海運不況と円高の最も大きな打撃を受けたのは他に振りかえる産業を持たない造船一本の、しかも外航船建造の造船会社であった。
さて、そういう中におきまして、あるいはECあるいはアメリカ方面におきまする御案内の自動車の輸出、造船の問題、テレビの問題、鉄の問題等いろいろございますが、われわれはそういうふうな障壁を越えて、集中豪雨的な偏在いたしました輸出でなく、あくまでも平和と協調という国際的な外交的なムードによりまして外貨の獲得のために全力を挙げていかなくてはなりません。
○松本(忠)委員 わが国の輸出造船業界が現在かかえている受注量は、非常に多いように聞き及んでおります。大体まる三年分ある、こんなふうにいわれておりますけれども、先ほども申し上げておりますような、商談が非常に好条件できめられていく、したがいまして、造船所のほうも相当気ばった船価を要求してもこれがきまっていくというふうに聞いております。
それを見ますと、実は昨年の十月にOECDの場で、造船作業部会の場におきまして、世界のおもな輸出国が集まりまして輸出造船の条件につきまして議論いたしました際に、結局船主の負担金利を、いままで六分でございましたのを七分五厘にするというふうにきまったわけでございます。
なお鉄鋼業は、申しおくれましたけれども、こう申し上げちゃはなはだ口幅つとうございますけれども、世界的に一番国際競争力を持った産業でございまして、昨年も鋼材といたしまして千六百五十万トン、粗鋼にしますと二千二百万トンぐらいでございますが、それを輸出いたしまして、世界第一の鉄鋼輸出国になっておるわけでございますが、大体直接輸出で二十五億ドル、間接輸出、と申しますと、輸出造船、輸出自動車、輸出機械等に含まれております
むろん世界第一であり、世界の造船の約四〇%、そして輸出造船は世界の輸出造船の約五〇%を占めるという、これは圧倒的な国際競争力を持っております。
それの問題と、海運収支の慢性的な赤字の解消なくしては、貿易収支改善も国際収支全体の改善もあり得ないことでありますので、こういった輸出造船の問題、大量建造を続けていかなければならない国内船建造の問題、こういうことを、あまり時間がありませんので簡単にひとつ御質問をしておきたいと思うのですが、まず船舶局長に伺っておきたいと思います。
○砂田委員 世界一の輸出造船国になったことですから、納期の点で負けるような事態が出てきたことも、私はそれは無理もないことだと思うのですが、先物であるにしても、いまあなたがおっしゃったように、船価でも五%ないし一五%も違う場合が出てきている。
特にいま輸出造船なり計画造船、そして外航海運に対する造船段階における利子補給、こういうことが各国で競争して国策遂行上の国際収支改善のために、外貨を獲得するためという課題になっておる。特に造船段階においては、わが国が過半数を占めておるということも答申の中に書いてある点です。そうすると、これが私企業の助成によっての国際収支の改善という結果になるわけです。
ところがその輸銀を使っての輸出造船のときには、すでに世界の過半数を占めている、そのような実績から言うならば、いま局長がおっしゃったような目標はすでに常識の段階からはこえているのじゃないのか。いわゆる世界の三割とか、あるいは四割とかというふうなものが目標なのか。
○久保委員 次には輸出造船の問題でありますが、今年度から開銀融資の条件というか、そういうものが変わっていくようでありますが、これによる影響というか、そういうものはあまり目立っていないのかどうか。
私は、少しその面が、輸出造船に力を入れ過ぎたあまり、おろそかにされてきたのじゃないか、そういうようなこともあって、この二、三年は外航船の建造に非常に力を入れてきているわけであります。今後も外航船を充実いたしまして、その積み取り比率の改善、したがって船運賃の赤字を減らしていくという方向でつとめていかなければならぬ。
これが非常に過剰投資のようなことに言われておりますけれども、しかし、それが今日非常な強大な国際競争力になり、造船におきましても、世界の第一位であるばかりではなしに、輸出造船の六割を日本で占めておる。
第二の問題は、御承知の輸出造船及びプラント輸出の問題が、三月三十一で切れるわけでございます。もうすでに九割方、八割方、七割方、六割方と、こうしかけになっておるわけであります。そういうものは契約をしておるのだし、何とかその方法はないか、こういうことでございます。
そのほか通産大臣からは、輸出造船及びプラント類等の三十一日の期限の来るものについて、税法上の特典は打ち切られるわけでございますが、消滅するわけでございますが、いま契約しておるものの資金等に対して特段の措置ができないかというような発言がございました。
造船に対しても、先ほど申し上げたとおり、今までは輸出というものに対しては非常にウエートが置かれておりましたが、延べ払い等がだんだんと長くなってくるというような実情を考えるときに、いつ返ってくるかわからないような輸出造船というものにウェートを置くか、国内造船というものにウエートを置くかという問題に対しては、十分検討すべきでありまして、財政当局としましても国内造船の増大ということに対して意を用いておるのでございます
○藤野政府委員 輸出船の延べ払いの条件でございますが、日本の輸出造船の競争相手国の主たるものはドイツ、スエーデン、オランダのような国でございます。このような西欧諸国におきましては、延べ払いは最も長いものにつきましては十年というのがございます。しかし、一般に七年とか八年とかいったような延べ払いが一番多うございます。
従いまして私どもは輸銀の金利、すなわち輸出造船の金利、あるいは輸出プラントの金利が低いほどけっこうなことでありまして、これをいろいろ理屈をつけて、大蔵省などが金利体系がどうとかなんとか言うて、少しでも輸銀の金利を上げようということに対しましては、そうすべきものでないという主張を常に持って、その上がることに反対をいたしておるわけでございます。
○朝田説明員 ただいま、輸出造船と日本の国内造船との金利の問題を中心に、日本海運の国際競争力の劣っておる点を御指摘になりました。私どもは平素この問題を重大視いたしまして機会あるごとに各方面にお願いをいたしておるのでございますが、こういう点につきましては、私どもの考えとして結論を申し上げますと、外国船と同じ立場に置く。少なくとも船のできますコストを外国船と同じスタート・ラインに置く。
私はこういう造船の問題につきましては、いずれ機会を得まして十分に論議をいたしたいと考えておるのでありますが、こういうふうな観点から見ましても、わが国におきます最も重要な地位を占める、いわば車の両輪のような関係にありますこの二大産業、すなわち日本海運の国際競争力の強化という問題と輸出造船との問題の間におきまして今日までいろいろ論議されておるような問題がもし今後深刻に出てくるといたしますれば、これは非常
なお、今回の罹災者に対しては、その事故責任の所在の確定を待たず、すみやかに弔慰、見舞の措置をとるとのことであり、また、輸出造船の金利安による海運業に与える悪影響のおそれについては、関係各大臣と十分協議の上、日本海運業が立っていけるような基本的対策を至急きめるということであります。
この輸出造船を計画いたしておりますのは、造船業から見まして機械輸出を進めるという観点に立っての問題であります。この輸出造船が、ただいま御指摘になりますように悪用されまして、わが国の自国船に対する計画造船より以上の便益が与えられる。