1971-03-25 第65回国会 参議院 予算委員会第二分科会 第3号
その影響のしかたもいろいろありまして、いまお話にありましたように、輸入原材料の価格の上昇を通じて来るものももちろんございますが、むしろそれよりもアメリカの経済需要というものが非常に巨大でございまして、しかも、アメリカの国内価格が非常に高くなっておりますから、その高い価格によるところの高い需要というものが日本の商品をアメリカに引き寄せる、すなわち日本の輸出を巨額にする、そうしてそのことを通じての輸出インフレ
その影響のしかたもいろいろありまして、いまお話にありましたように、輸入原材料の価格の上昇を通じて来るものももちろんございますが、むしろそれよりもアメリカの経済需要というものが非常に巨大でございまして、しかも、アメリカの国内価格が非常に高くなっておりますから、その高い価格によるところの高い需要というものが日本の商品をアメリカに引き寄せる、すなわち日本の輸出を巨額にする、そうしてそのことを通じての輸出インフレ
だから、早い話が、この輸入の超過も心配事でしょうが、片一方から見ると、輸出の非常な伸びも輸出インフレで心配がある。三十三年度は五億ドルの経常収支での輸出超過でございます。五億ドルの輸出超過というと大へんなことです、一年に。そうして、その翌年の三十四年度は一億九千万ドル、去年は七千万ドルの経常収支、これは動きますので、長い目で見てもらわなければ、私はかえってそれが取り越し苦労になると。
これはドイツが非常に実は完全雇用、輸出インフレというふうな状態、ことにコスト・インフレの傾向がある。ドル防衛ということに協力するかたわら、ドイツの経済としてはこの際、マルク引き上げの方法がドイツ経済としてもいい、こういうことから私はきているのじゃないか、両方からきていると思います。まあ続いてギルダーの引き上げがありました。
私は今から七、八年前、輸出超過によります輸出インフレを押えるために、いわゆるインベントリー・ファイナンスという非常手段をやったことがございまするが、今の程度の輸出増加ではこういう措置をとる必要はないと考えておるのであります。 次に、低所得者に対しまするお考え、まことにけっこうでございます。
散超そのものが直ちにインフレを作るわけのものでもない、別な例で申せば、輸出インフレという言葉がございますが、輸出インフレにならない状況というものが一体どこからであるか。これはもう青木委員の方が私より専門家だからこの点はよくおわかりがいくだろうと思います。私どもはそういうような意味におきまして外資によるということと、それから、公債発行とは基本的に相当相違があるということを申し上げたいのでございます。
先ほどお話がございましたが、高原景気とかあるいはインフレの問題で成田さんと私の見解の違うところは、およそインフレというものは、輸出の場合にはインフレが起る、これは輸出インフレと言っております。しこうして今のように輸入超過になりまして、そうして資金が不足するときには輸入デフレが起る、これは経済上の原則でございます。そこで金利が聞くなる、事業を少し手控えよう、こういう調整作用を持っておるのであります。
○国務大臣(池田勇人君) 御心配のような点がありますので輸出入ともに増進させ、そうして輸出インフレにならないように外為会計を置いてやつておるのであります。何千億円の収支がありますので百億円程度の予備金的のものは当然な数字と私は考えております。
もしかかる繰入れが行われなかつたならば、輸出インフレの現象を激成するに至るのであります。経済の安定をはかりまするには、他に良策がない限り、このようなインフレ要因を、一般会計からの繰入れによるデフレ的な要因をもつて相殺し、経済現象の均衡的措置をとるのもやむを得ないものと思われるのであります。
最後に、本補正予算は、外国為替資金、食糧管理特別会計に四百億円のインヴエントリ・フアイナンスのための経費を計上して、輸出インフレの影響を防止いたし、食糧価格の引上げによる運転資金の増加が、通貨の増発を招かないように配慮いたしておる点であります。このことは、言うまでもなく、経済の安定的発展を期するためであります。
国際収支改善のためには輸出を促進して参るが、輸出インフレにもならないように、あわせて輸入の促進もいたしたい。国内的の物価体系としては、おおむね低物価政策をとるが、必ずしも物価の引下げのみに重点を置かず、物価がより以上上昇しないという、一つの安全弁的な措置を講じて参りたい。
しかし輸出インフレ防止のためにも輸入の促進をはからなければなりませんので、ポンド圏から入るようなもので日本に輸入し得るものを探しまして、極力増進に努めたいと思います。インド方面の鉄鉱石、その他のもの、またビルマの米、努力次第によりましてはポンドが急激に増加しないようにできると思つております。またそういたさなければならぬのであります。
○池田国務大臣 輸出が輸入に比べまして、うんと伸びて参りますと、いわゆる輸出インフレを起すのであります。輸出インフレの対策といたしましては、ずつと昨年来とつて参りました輸出インフレによる通貨の膨脹を財政資金でまかなうというのが輸出インフレ対策であるのであります。
特に申上げたいと思いますことは、昨年の暮から輸出インフレの防止と必要物資の備蓄の政府の方針の下におきまして、羊毛業界のほうにおきましても国家の政策に協力をいたしまして、羊毛の備蓄買付を政府に懇請し、政府の非常行政措置の間に合せのために業者の力によつて政府の了解の下に八万俵の羊毛を買つたのであります。この金高は三千五百十万ドルでありまして、丁度邦貨に換算して百二十六億になるわけであります。
ただこの際によく問題になりますのは、輸出インフレといいますか、輸出はどんどん上つて物がなくなつて来るということになるとたいへんであります。
しかしまだまだ悪いのは政府の方針のパブリシテイーの方法でありまして、通産省の一角においては、たとえば輸出を担当している方は、輸出インフレ——輸入奨励が叫ばれていたから輸出を統制しようといつたものではなく、輸出インフレという声があつたから輸出は統制すべきかなということで御研究になつたことは事実である。
かくして本年二月末日、銀券発行高は三千九百九十七億円、昨年同期に比して八百七十九億円余の増、明らかに輸出インフレであります。輸出の増加に比して輸入がこれに伴わず、物資の減少に加えて、思惑、投機が行われ、軍拡傾向による国際物価の高騰の波が為替レートの固定化のためにそのまま日本経済に及んで、生産財の業者仲間相場が、この三月で朝鮮動乱後七割四分、消費財でも四割五分と上昇いたしました。
先ほど申しました、端的な言葉でいえば輸出インフレ、輸出は盛んになるが、それに伴う輸入ができないではないか、現政府の施策というものは、まつたく無為無能であるなどと極論さえせられる方がありますが、外国為替の面で見れば、かくのごとく輸入が振つておるということを如実に物語るものであることを、私はこの大蔵委員会の記録に嚴重にとどめておきたいと思います。
このスエーデンや日本の例を見ましても、輸出インフレの程度というものは、物価が三倍前後になる程度であります。敗戰後のインフレの何百倍、何千倍に対しましての三倍前後の割合でありますが、敗戰インフレとは違うのであります。なお且つこのインフレの懸念のある、これに対しましては、スエーデンのごときはカツセル教授が金排斥政策をとつたのでありまして、輸出超過の結果として、金が流入して来る。
或るときの状態を或いは好景気だとか、或いはインフレーシヨンだとか言つて一つの言葉でスタンプル押してしまうのは誠に困難でありますが、ただ重要点をどういうふうに認識しておるかということで、政策にも関係して参りますのでお尋ねしたいと思うのでありますが、私は少し輸出インフレの傾向があるのじやないか、こういうふうに考えるものであります。
そうしてこの特需や輸出インフレによる多くの脆弱な部面があることも御指摘せられておるのでございますが、この場合におきまして、国際物価と国内物価の真の均衡を得るためには現在の施策では不十分ではないか、もつと根本的な施策を考えるべきではないかを思わせられるのでありますが、為替制度についての御考慮であるとか、或いは金本位制度への復帰であるとかいうような根本施策については、現在政府はお考えになつておらないでありましようか
ただいまは輸出が振興いたしまして、輸出インフレという状態でさえも、なかなかインフレが高進する要因が含んでおるなどといつて、予算委員会等でははげしい議論があるくらいであります。いわんや財政資金を放出するということが程度を越えますならば、これは明らかにインフレ、しかも惡性の要因をなすものだと私どもは考えております。
そうしますと、これによつて結局また日本の通貨の膨脹ということになりまして、最近世間で非常に心配になつておりますいわゆる輸出インフレといいますか、この輸出増加に伴つて外貨がふえて、その見返りの円資金が出て、結局これが日本のインフレの促進につきまして相当の影響を持つておるという点で、われわれは外国為替特別会計の赤字について相当関心を持つておるのでありますが、今後のこの外国為替特別会計の赤字の増加の見通しにつきまして