1994-03-29 第129回国会 参議院 大蔵委員会 第3号
関税割り当てなしにしてしまうというようなことは非常に困難であるということはよくわかっていますし、そのために八年、十年の暫定的な移行期間を設けているわけですから、ことしの関税定率法には提案されていませんけれども、ウルグアイ・ラウンドが発効したらと言うとちょっと言い過ぎかもしれませんけれども、恐らくそういう時期にはその提案がなされると思いますが、少なくともその提案がなされるまでの間にぜひ国内産のものと輸入麦芽
関税割り当てなしにしてしまうというようなことは非常に困難であるということはよくわかっていますし、そのために八年、十年の暫定的な移行期間を設けているわけですから、ことしの関税定率法には提案されていませんけれども、ウルグアイ・ラウンドが発効したらと言うとちょっと言い過ぎかもしれませんけれども、恐らくそういう時期にはその提案がなされると思いますが、少なくともその提案がなされるまでの間にぜひ国内産のものと輸入麦芽
しかしながら、昭和五十年代に入りましてから、合理化、省力化による原価低減への努力も限界に近づき、これに原材料費、物流費、人件費等の上昇や割高な国産麦——国産麦の価格は輸入麦芽の価格の約三倍に当たります——の使用比率の上昇などが重なりました結果、価格改定を余儀なくされることが多くなってまいりました。昭和五十年、昭和五十五年、昭和五十八年と、五十年以降三回、合計六十円の引き上げを行っております。
特に、近年の石油価格の上昇と、それに伴いますいろいろな原材料、資材の値上がりによりますコストアップや、さらには輸入麦芽に比べまして三倍強も高価につきます国内産麦の使用比率の上昇といったような諸要因によりますコスト上昇を強いられてもおります。一方、経営合理化の面ではかなりその限度に近づきつつあるということから、現在非常に厳しい状態になってきております。
ところが、ビールの輸入麦芽というのはわずか三割しかその間に原価が上がっていない。清酒もビールもウイスキーもブドー酒も競争状態にあるのです。清酒以外にも国産品をもちろん少し使っていますけれども、主として外国産の農産物に頼っている。原価は上がらない。清酒だけが国産の米だから原価が上がる。これは何とか方法はないかということで昨日議論をいたしました。
次に、輸入麦芽はどうなっているかというと、昭和四十年にトン当たり六万六千円であったもの、これを一〇〇としますと、五十四年が八万四千八百円、指数では一二八ですね。わずか約三割しか上がっていない。これはいま日本の農産物はすべて実は大変高い農産物になって、原料を海外に求める者は非常にコストが安くいく、こういうことなんですね。
ところが、御承知のように、最近の円安傾向によりまして、輸入麦芽の値段が非常に上がってまいりました。それからさらにまた、国産麦芽をいろいろな観点から大量に使用することにいたしましたが、この国産麦芽の価格というのは、輸入麦芽に比べまして約三・六倍という割り高な麦芽でございます。そういったことで原料高が響いてきたということ。
そういうこともございまして、他の商品に比較して比較的安定した値段で推移しておるわけでございますが、先ほどから御指摘ございますように、最近国産麦芽の使用量の増大とかあるいは数年前まではいわば円高でございましたが、ここ急に円安基調になりまして主原料でございます輸入麦芽の価格が非常に上がってきております。
○十枝説明員 御指摘のように、輸入麦芽につきましては製造者が外貨建てで輸入いたしておりますために、円高とか円安が起こりますと、その為替レートの変動は直接的にビール企業の経営に響くことになっておるわけでありますが、麦芽輸入に伴う為替差益がどのくらいあるかという御指摘でございますけれども、厳密に試算するのはかなり困難でございますが、一応推計値で申し上げさせていただきますと、五十一年に比べまして五十三年の
四十九年に輸入麦芽の自由化を行いました際に、国内産に対する影響を防止するために、契約栽培方式を基本とするということを前提にしながら、関税割り当て制度の運用による販路の担保措置を講ずるほか、あわせて政府による補完的な買い入れという道も開くこととして、買い入れ価格は毎年告示をしておるわけでございます。
それからビール、ウイスキーの輸入麦芽につきましては、CIFプラス関税額で五万六千四百四十一円という数字が、五十二年におきましては十万七百二十三円という数字になっております。
それからビール用の麦芽の使用量でございますが、これは最近五年間で一・二倍になっておりまして、内容的には輸入麦芽、輸入大麦による麦芽の使用割合というのが六五%程度から八八%程度に上昇しておる次第でございます。輸入麦芽の価格でございますが、この五年間に約一・七倍に上昇しておりますのに対しまして、国産大麦の価格は二・二五倍程度に上昇しておるわけでございます。
ビールにつきましては、最近の価格を見てみますと、輸入麦芽につきましては、五十一年と五十二年を比べまして一六七・四%出荷額の値上がりとなっています。それから輸入大麦につきましては横ばい、逆に、国産大麦を絡み合いでいただいておりますので、国産優先ということでいただいておりますものにつきましては二〇二%ということで、必ずしも原料事情が好転しているとは言えないわけでございます。
これは前提を置いて計算いたさないといかぬと思うのでございますが、仮にモルトウイスキーの原酒六十度、一キロリットル当たり輸入麦芽を二六トン使用すると仮定いたしますと、その価格はトン当たり約九万二千円程度、それからグレーンウイスキー原酒百度換算で一キロリットル当たり輸入麦芽を約三百九十キログラム、輸入トウモロコシを約二千百五十キログラム仮にそれぞれ使用するものといたしましてその価格を見ますと、トン当たり
一方、ビール用の麦芽でございますけれども、近年では国産大麦というものが優先的に使用されるというルールになっておりまして、大体原料の一五%程度、八万トン程度でございますが、これを使用しておりまして、およそ残り三十五万トンが輸入麦芽または輸入大麦から製造しているものでございます。
一つ資料を要求したいと思うのですが、ビールの原料の需給関係、特に外国からの輸入、麦芽の輸入、こういうような状況がどうなっておるか、それとあわせてホップ等の輸入の状況、それから国内産の状況、あわせてビール麦と麦芽の輸入、これらの資料要求をいたしたいと思います。できるだけ早く一つ出していただきたい。きょうは時間がありませんので、簡単に以上で終わります。
いま一つは、今芳賀委員も言われた通り、輸入麦芽の問題が緊急な問題になっておるのでありますが、三十四年であろうと三十五年産であろうと、農民はビール麦をたくさん作りたいという要望がある。また、実際において残麦というものが相当できておる。
いま一つお尋ねいたしますが、先ほど久保君からも質問がありましたが、いわゆる輸入麦芽の問題について、一万三千トンの麦芽輸入を本日決定されるように聞いておりますけれども、これは、内地でもって畑作振興の立場に立ってビール麦の耕作を農民が非常に希望しておるにもかかわらず、外国からこのような多量な麦芽を輸入すること、内地の畑作農業を圧迫する、あるいはビール耕作農民を非常に窮地に追い込むというように思われるのでありますが