1997-03-21 第140回国会 参議院 農林水産委員会 第5号
国内の生糸が不振になる、そして製糸工場の操短がだんだんひどくなってきているといったような状況等々があるわけでありますが、どうせと言ってはなんでありますけれども、外国産の繭や生糸を輸入するなら製糸工場に対する輸入繭の関税割り当て量を確保していくということが大事ではなかろうかと思います。現にこれは今も行われておるわけであります。この点は今後もきちっと継続すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
国内の生糸が不振になる、そして製糸工場の操短がだんだんひどくなってきているといったような状況等々があるわけでありますが、どうせと言ってはなんでありますけれども、外国産の繭や生糸を輸入するなら製糸工場に対する輸入繭の関税割り当て量を確保していくということが大事ではなかろうかと思います。現にこれは今も行われておるわけであります。この点は今後もきちっと継続すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○政府委員(高木賢君) 国産繭につきましては、輸入繭と比較をいたしますと糸のほぐれぐあいがよいとか生糸にした場合の糸への歩どまり率というものがよいというように、品質面において大変すぐれていると思います。したがって、着物などの和装用を中心とした高品質の絹織物分野にふさわしい生糸の原料と、このように考えております。
○及川順郎君 農産園芸局長、輸入繭と国産繭、輸入繭は平成七年、八年で大体中国産が非常に、中国、韓国あるんですが、中国が大体八割方占めている、そういう数字のようでございますけれども、こういう状況の中で国産繭の位置づけを現時点でどういうぐあいにとらえておられるか、簡潔にお述べいただけますか。
○政府委員(上野博史君) やはり品質の悪い等級のものにつきましては、先ほど言いましたように国産の分野でもくず繭というものがないわけてはございませんで、輸入繭、国産繭両方あり得るというふうに聞いておるところでございます。
○林紀子君 私はこういう等級間格差を拡大して、特に四等に輸入繭を受け渡ししてもそれがもうけにならないという状態をつくっていくということは、確かに輸入繭を取引所に流さないようにするという意味では一つ前進だとは思うわけですけれども、しかしこうした格差是正だけで終わってしまいましたら、生糸価格の暴落による養蚕農家の苦しみや下級繭を引き取らなければならない製糸業者の苦しみを本当に解決するものにはならないと思
○林紀子君 しかし、輸入繭が取引所で受け渡しされているというのは関係者の間では常識、また数々の事実が示しているということなんですね。こうした輸入繭の受け渡しか生糸価格の暴落を招いている一つの要因になっている、こういうふうに言われているわけです。
一つは、この法律を改正することによって蚕糸業の安定を図っていくんだ、そのために需要の拡大及び輸入抑制もしていくんだ、養蚕の振興もしていくんだということでありますから、関係者に安心をさせるために、六十五年度を見通して、今農水省が考えている内需、それから生糸の生産、輸入、繭の生産、これは閣議決定を変更しろということじゃありませんが、いずれ求めていきますが、現在法律を出すについて考えている資料を次回の委員会
輸入繭というのはうんと質が悪いんです。だから、これは輸入繭だけで糸を引くならば絶対に事業団の検査に通らないから大丈夫なんです。ところが、日本の繭に外国産の繭をまぜて引いて事業団に通すという、そういう事実が業者の間で公然と言われておるんです。この問題についてどう思いますか。
○馬場富君 今説明されたように、五十七年には大量のこの種の輸入繭が出回って、大蔵省の対策によって一時は非常に減量されました。先ほど税関でも指摘されているように、最近この種の、くず繭と称してまたこの外国繭が日本市場へ出回っております。ここで大蔵当局からは、五十七年度のくず繭の大量輸入量とあわせまして、五十九年八日から十二日まで多量の輸入がなされておりますが、その量を説明していただきたい。
御指摘のように、総量だけを抑えておいて、あと国内自由に売らせるということになりますと、輸入繭が一種の浮動玉の形で国内を流通するということになりますので、それはまたそれで新しい問題も出てくるということからただいまのような仕組みをとっているわけでございまして、その輸入の事前確認制度の運用につきましては、いろいろ改善工夫を凝らしながら今後運用してまいりたい、かように考えております。
法案によりますと、新事業団の業務は、従来両事業団が実施してまいりました業務を引き続き行うということで、繭及び生糸の価格について、異常変動の防止及び安定価格帯の中での相当な水準における価格の安定、いわゆる中間安定を図るため、生糸の買い入れ及び売り渡し、外国産生糸の一元輸入、繭の保管に要する経費の助成等の業務を行うとされており、また新事業団の財務会計につきましては、繭糸価格の異常変動防止に関する業務及び
法案によりますと、新事業団の業務は、従来両事業団が実施してまいりました業務を引き続き行うということで、繭及び生糸の価格について、異常変動の防止及び安定価格帯の中での相当な水準における価格の安定、いわゆる中間安定を図るため、生糸の買い入れ及び売り渡し、外国産生糸の一元輸入、繭の保管に要する経費の助成等の業務を行うとされており、また新事業団の財務会計につきましては、繭糸価格の異常変動防止に関する業務及び
すなわち、新事業団におきましては、繭及び生糸の価格について、安定価格帯を超える異常な変動の防止及び安定価格帯の中での相当な水準における価格の安定いわゆる中間安定を図るため、生糸の買い入れ及び売り渡し、外国産生糸の一元輸入、繭の保管に要する経費の助成等の業務を行うとともに、糖価の安定及び国内産糖等の価格支持を図るため輸入糖及び国内産糖等の買い入れ及び売り渡しの業務を行うこととしております。