2000-05-25 第147回国会 参議院 農林水産委員会 第15号
輸入調整金の時限的引き下げは、粗糖関税の撤廃とあわせて輸入糖価を引き下げることになり、国産糖の入札価格の引き下げに結びつくものであり、甘味資源生産者、国産糖企業の経営圧迫につながるものです。加糖調製品の輸入を野放しにしたままでは、砂糖価格を引き下げても砂糖の需要拡大の保障はありません。加糖調製品に対する有効な輸入規制こそ必要です。
輸入調整金の時限的引き下げは、粗糖関税の撤廃とあわせて輸入糖価を引き下げることになり、国産糖の入札価格の引き下げに結びつくものであり、甘味資源生産者、国産糖企業の経営圧迫につながるものです。加糖調製品の輸入を野放しにしたままでは、砂糖価格を引き下げても砂糖の需要拡大の保障はありません。加糖調製品に対する有効な輸入規制こそ必要です。
それから、輸入糖価高騰時の価格低減対策につきましては特段の期限を設けない、こういった考え方でおるわけでございます。 なお、これらの具体的内容あるいは事業の実施期間につきましては今後検討してまいりたい、このように考えておるわけであります。
万が一、輸入糖価が著しく高騰した場合におきましては、砂糖生産振興資金を活用して価格引き下げ対策を講じることにより、国内糖価の安定が図られるようにしてまいりたいと考えておるところでございます。
また、輸入調整金の時限的引き下げは、粗糖関税の撤廃とあわせ輸入糖価を引き下げることになり、国産糖の入札価格の引き下げ材料となることは明らかであり、最低生産者価格の引き下げ、国産糖企業の経営圧迫につながるものです。 最後に、改正案が砂糖価格引き下げのため精製糖企業の再編合理化を推進することです。
農水省からは、輸入糖の調整金を三カ年程度充てる、あるいは精製糖企業の再編合理化に対する支援、三番目として国産糖企業の再編合理化及び甘味資源作物の生産性向上対策、そして四つ目に、従前持っておりました輸入糖価の高騰時の引き下げ対策に充てるというふうに聞いておりますけれども、それぞれ具体的にどのような金額を想定しておるのか、お答え願いたいと思います。
○玉沢国務大臣 輸入糖調整金の時限的引き下げに対しましては約八百億円、その他合理化対策等について五百億円、輸入糖価高騰時の価格低減対策として五百億円、大体そういうところでございます。
○藤田(ス)委員 ひどくわかりにくかったのですが、需要量そのものが大きく変わったときですね、その変わったときという場合、想定するに、輸入糖価がだんだん上がりつつある、いまのうちに買うておいたら、もっと上がったらもうかるかもしれぬという場合が一つございますね。それから国内の需要量そのものがふえた、しかし、これはいきなりどの家もぜんざいをたくとか、そんな話もありませんし、そういう場合は考えられない。
したがいまして、これに対しますコスト価格と市価との差額の補てんのために必要な経費が増高するわけでございますが、ただ御承知のように、合理化目標価格を上回る分が一般会計の負担であり、合理化目標価格といわゆる形成糖価との差額は、輸入糖から徴収いたします調整金で埋めているという関係上、輸入糖価の価格水準いかんによりまして、かなりその一般会計から出す金、それから調整金から補てんすべき部分、変動がございます。
○藤田政府委員 先生御案内のとおり糖価安定法は、輸入糖価につきまして上限価格及び下限価格を設けておること、及びその幅の中で国内産糖の合理化目標価格というものを定めております。毎年、この国内産糖合理化目標価格の算定基礎の原料価格には、今度決めます最低生産者価格は織り込まれることになっております。
先生がおっしゃいましたような、輸出国から関税を下げてくれというような具体的な要請は承知いたしておりませんが、現在の関税定率法によりましても、輸入糖価が高騰して糖安法に定められた安定上限価格を超え、同法による価格調整措置によっては国内価格を安定させることが困難と認められる場合というのは、物価対策に資する見地から弾力的に関税を減免することができる、こういう規定がございまして、実際にも四十九年二月から五十年
最近の砂糖をめぐります内外の諸事情にかんがみまして、業界からの需給協議会を開いてもらいたいという要請もございますし、制度として政府としましても秩序ある輸入、糖価の安定というふうな見地から、そういうふうなガイドライン設定を十分考慮する必要があると考えておりますが、これの実効を期するためにはどうしても、精糖業界及び消費者間の協調というものが確保されることがベースに相なるわけでございますので、その見地からなお
まず最初に、輸入糖価ですが、これは私から申し上げるまでもなく、オーストラリア等におきまして、御存じのように非常に国際糖価が高かったときにああいう契約が行われておる。いまになってみるとあの契約そのものが百ポンドぐらい高い。しかし去年のいまごろから見れば、いま起きてきておる国際糖価の水準というものが、砂糖産出国のコストから見て果たして正しい水準であるかどうかということも私は問題があると思う。
私たちは、糖安法の制度の改善につきましては、常に検討を続けていくつもりでおりますけれども、現在の糖安法を直ちにどういうふうに変えるべきものかという成案は持っておりませんが、いろいろと、たとえば輸入糖価の安定の問題、生産者価格の決定の方式その他を含めまして、今後とも十分に検討はいたしてまいりたいと考えております。
○説明員(池田正範君) たまたま糖価安定制度のもとにおける目標生産費の改定期日も迫ってきておりますので、全体として今後の国際糖価の動き、見通し、これと国内の輸入糖価の実情、さらには国産糖の今後の供給状況、生産状況といった複雑な要素というものが、かなり当初考えました糖安制度のもとにおけるものとは違った色合いを見せつつあることも事実でございますので、私どもといたしましては、本質的には、やはりこの糖価というものを
糖価安定事業団につきましても、多分に政策的な御批判のようでございまして、国内産糖のほうは生産者に対する助成のほうに振りかえろ、沖縄産糖につきましては、別個独自の措置をとれというような御意見のように承知をいたしておりますが、御承知のように、糖価安定事業団の廃止をいたしまして、現在の輸入糖価から差益を徴収するという制度を廃止いたしまして、国内産糖の保護を生産農家に対する直接補助に切りかえるといたしますれば
おそらく現在は輸入糖価絡の値段がかなり上がっておりますので、五円程度さらに下がってもコストを埋めるということについては問題はないと思います。ただ問題は、現在百二十五円という価格で売られているものが、税制改正の結果、さらに黒糖農民の利潤だけが落ちるということが一つ心配されるということ、それをどう考えるかは別の問題でございます。
食糧庁長官が輸入糖価とか国際価格とか国内の砂糖価格というものを大体計算して、そして今の時限で割り当てれば大体トン当たりどの程度の超過利潤が出るということを計算して、そのリンク制というものをまた復活しているわけです。これはあなた方のさしがねでこういうことになっているんですよ。
だから今のお話のような事柄は、私どもはすべて頭に置きつつ、消費者のためを考えて、しかも糖業者が従来のような高い水準で輸入糖価の水準をきめておるということから生ずる差益が出ないように、もっと低い世界的糖価の水準のところまで下げる、それを目標に必要な外貨割当をして輸入をふやしていく。
○板川委員 今のお話では、輸入糖価が下がっているから、私は安くなるのかと思ったら、実際は百二十二円程度が適正だろうと言う。だから若干上がるわけだ。その理由として労務費と言いますけれども、製糖会社の従業員というものはどのくらいだと思いますか。二百人か三百人です。十大会社を見ても三百人か四百人です。
○板川委員 結局甘味資源を育成して、コストの高いこれを保護していくということになって、これに輸入糖価の背を並べるということになれば、これは砂糖会社ばかりもうけちゃうんじゃないですか。
輸入糖価百万トンで計算しますと、たとえば一キロ一円上がった場合には、結局国民は十億円高い砂糖を買うことになるのですよ。輸入糖価は、標準糖価をきめたときよりずっと下がっておるのに、昨年はこういうように実勢価格が標準価格よりも六円も高い。標準糖価から見ると、六円高いということは、実は六十億円もよけいもうかっておるというか、国民に高い砂糖を押し付けた、こういうことになるのです。
従ってこれは供給力との関係もありますが、おのずからそこに問題があるわけでありまして、輸入糖価と国内糖価の差額というものが実際問題として相当あるというような時代もありましたし、あるいは国内の糖価に対しまして外国の糖価が比較的高い場合には、この問題がそれほど問題になってこないというふうに記憶いたしておるのでございます。
それから第三の問題といたしまして、砂糖の輸入量を含め需給事情が百万トンくらいになつた場合の糖価の見通しはどうなるかというお話でございますが、本年度におきまする砂糖の需給状況は、外糖の輸入量が九十二万四千トン、前年度の繰越量が九万五千トン、国内てん菜糖の生産高が二万八千トン、合計百四万七千トンというのが本年度の需給状況でございまして、現在の輸入糖価は精製糖にしてピクル当りの平均が消費税抜きで四千二百四十円