1951-11-30 第12回国会 参議院 予算委員会 第25号
一時的に物資が過剰に輸入されて、そうして輸入引取資金に困難を感じ、その苦い経験から為替管理を行わざるを得ないような状態に追込みながら、自由経済政策が成功したと……。又今日まで自由経済政策をとつて来たために、そのしわが電力不足という形において現われて来た、電力飢饉という形に現われて来た。若しこれが最初から総合的計画的な政策をとつたならば、こんな電力不足というものは現われないことは明白なんです。
一時的に物資が過剰に輸入されて、そうして輸入引取資金に困難を感じ、その苦い経験から為替管理を行わざるを得ないような状態に追込みながら、自由経済政策が成功したと……。又今日まで自由経済政策をとつて来たために、そのしわが電力不足という形において現われて来た、電力飢饉という形に現われて来た。若しこれが最初から総合的計画的な政策をとつたならば、こんな電力不足というものは現われないことは明白なんです。
特に本年は御承知のごとく先般講和会議を締結せられまして、いよいよ日本の経済というものは自立経済に、一本立の経済に突入することになつたのでございますが、この機会におきまして、大阪におきまする産業界、財界方面でも本当の日本の産業はどうあるべきかという点について種々考えておるのでございますが、たまたま本年度は御承知のごとく上半期におきましては輸入引取資金の問題が突発いたしまして、又下半期におきましては御承知
○木村禧八郎君 誤解があつてはいけませんから……、その歳末を控えて全体的な融資云々じやなくて、例えば前の輸入引取資金の問題と関連して来るのですが、特にそういうものを救済するという方針はとらないということを言われたのを私は記憶しているのです。例えば西野産業或いは何とかいろいろ新聞に出ております、最近……。そういうものに対して原則としては救済措置を講じない、こういうふうに言われたことがあるのです。
いわゆる輸入引取金ということで非常に混乱して、やはりあれが無計画の一つの見本であろう。いわゆる底の浅い日本の経済において、ただ貧乏人が二枚しか買えないところを三枚も四枚も一度に買つて、それが賢明であつたということは言えないでしよう。全体的に総合的に問題を考えるとき、輸入についてもやはり長期的に計画的に考えるのが本当でしよう。
又同じ今日の日本経済新聞を見ましても、今春以来の景気停滯でだんだんと日本の経済状態が困灘になつて来て、輸入引取資金の金融と滯貨金融など大口の資金需要が重なつて行き、不渡手形がどんどんと殖え、一日平均四百件からの不渡手形、月九千件、約一万に近いような不渡手形が出始めた。それで機械産業、繊維産業、出版産業、商事産業、などの広範囲な不渡手形が出始めた。
最初に繊維関係その他輸入物資等につきまして、当初予想しなかつた事態の変化によりまして価格が非常に暴落して、それが主たる原因となつて輸出滞貨の問題、或いは輸入引取資金といつたような問題が起つて参りましたことは、先ほど来お話のあつた通りであります。
いま一つ輸出関係、輸入関係のユーザンスの問題でありますが、これは御承知のように輸入引取資金の問題が数カ月前非常にやかましい問題に相成つたのであります。その当時から私どもは一貫して基本的な考え方で御説明を申上げ、答弁いたして参つたのであります。
貿易業者は、大体現在では輸入のものも輸出のものもみなごつちやに取扱つております関係上、今申し上げましたような輸入引取資金の問題だけでなく、その上に輸出滞貨金融の問題が乗つかつて参つたわけであります。結局それにしわが寄りまして、金融の梗塞ということが非常に強く叫ばれて参つておるわけであります。
また輸入引取資金または輸出滞貨金融貸金等に対する強い要望も現われておるのでありますが、今申し上げましたような観点から、野放図に信用を追加して出すということは、日本の経済を決して強くするゆえんではありません。従つてその許される信用の範囲内において、最も重点的に必要なる方面への資金を確保する。
先般来、後に又問題になるかと思いますが、輸入引取資金或いは輸出用の滞貨金融の問題が非常にやかましくなつて参つたのであります。去年の暮から最近までの状況を御覧になつても、各大きな企業、これはメーカーも或いはデイーラーも入れてでありますが、これらの企業に対する融資は、まあ言葉は非常に悪いのですが、オーバー・ボロウイングという、まあ極端なオーバー・ボロウの状況に達しておる。
本日の議題は金融政策並びに金融制度に関する調査で、今まですでに調査しておつたのでございますが、最近の各種金融問題について政府側のほうからいろいろ御説明を聞き、例えば輸入引取資金の融資問題だとか、滞貨金融の問題だとか、国民金融公庫を拡充する問題とかというようなことについて、丁度河野銀行局長が見えておりますから聞きたいと思います。
通商産業省としては、もとより我が国物価の異常なる高騰が速やかに解消せられることを希望しているものでありまして、その意味においていわゆる思惑その他行過ぎの訂正はもとより歓迎するところでありますが、最近の事態は、物によりましては、すでに国際価格以下の値段で投売りが行われておる等の事態も生じており、輸入引取資金の適正な金融を図ることが焦眉の急となつて参りましたので、目下関係各方面とこれが対策を熱心に検討中
重要物資の輸入引取金融が昨今問題になつておりますが、これがいろいろ問題になつております原因といいますか、これは三つほどあるのではないかと思います。その第一は、御承知の通り輸入量が非常に多いといいますか、オーバー・インポートという問題であります。これは御承知の通り昨年の上半期の輸入の許可額が二億ドルでありました。
この輸入引取資金については、現在原綿、原毛、原油、鉄鋼原料へ原皮、それから脱脂綿の原料、麻の原料、これだけ認めておるわけであります。で昨今問題になつておりますのはゴムの輸入引取資金、それから油脂原料、大豆とかコプラ、落花生、亜麻仁とかそういうもの、それから燐鉱石です。この三品目の追加ということが商工御当局から、又それぞれの業界から陳情があるわけです。
その上いろいろと面倒の問題も起つておるのでありまするが、本日は最近増加して参りました輸入の状況、今後の対策並びに輸入引取資金の問題、更に目下日英会談で重要視されておりますドル・クローズの問題及びドル・ユーザンスの問題など、主として貿易金融に関して調査を進め、でき得れば為替管理機構の問題についても研究をいたして参りたいと考えております。
○佐多忠隆君 そうしますと仮に今のような備蓄なり緊急輸入を考えないで、先ほどお示しになつた貿易計画だけで遂行するとしても輸入引取資金は相当必要になるのではないか、すでに来年度の問題ではなくして今年の一—三月からすでに相当多額のものが需要されるのではないですか。今年の一—三月までに何ほどの引取資金が必要であるとお見込になつておるか。
大体民貿形態が本格的になりましたのにつれまして、輸入引取資金につきましても、これが本格的になつて参りまして、お手許にお配りいたしてございますように、一—三月におきます輸入引取資金の新規需要総額は約八百七十億円に上る見込みでございます。