1980-05-06 第91回国会 参議院 農林水産委員会 第9号
で、その違いを、私は、一つは、米は一〇〇%国内自給主義だけれども、ほかの農産物は輸入依存主義である、こういう分裂した政策のもとで設定されている価格政策だから、価格政策もまた分裂している、こう理解しているわけなんですけれども、その価格政策を、この参議院(さんぎいん)でも議決されましたように、食糧自給力を強化していくという方向で生産を充実さしていくのには一体どういう価格政策であるべきかという、そういう自給力強化
で、その違いを、私は、一つは、米は一〇〇%国内自給主義だけれども、ほかの農産物は輸入依存主義である、こういう分裂した政策のもとで設定されている価格政策だから、価格政策もまた分裂している、こう理解しているわけなんですけれども、その価格政策を、この参議院(さんぎいん)でも議決されましたように、食糧自給力を強化していくという方向で生産を充実さしていくのには一体どういう価格政策であるべきかという、そういう自給力強化
やっぱり、そういうふうに考えますと、この、輸入万能主義といいますか、輸入依存主義といいますか、そういうものだと言われても仕方がないような結果になっているんではないかと思うんです。
輸入依存主義の国はない。こういうことを考えてくると、労働者が、現在の石炭比率の三二%を維持してもらいたい、そうするならば、エネルギーの需要増大に伴って出炭も多くなるだろう、それは最小限度の要求であると考えるのは、私は実は当然だと思う。従って、五千五百万トンが政府の最終的な目標であって、これのために合理化が行なわれるのだという考え方でいくならば、私は労働者は働かないと思う。
つまり国内増産か、あるいは輸入依存主義か、あるいは輸出産業の伸張か、国内における農産物の増産か、こういう問題として、現在経済政策の中心課題がそこにしぼられてきておると思うのであります。従いまして、今日の農業問題の観点からこの予算案を見る場合におきましても、焦点はそこにしぼらるべきである、こう思うのであります。
第二点は、米麦の増産行政から持産物の行政への転換を意味し、結論的には食糧の輸入依存主義に発展、通ずる結果となるのではないか。要するに今までの国家の要請があまり強過ぎた米麦の増産は、これは農民の自主性によってさじかげんをする、新しい農産物を適地通産で育成するというが、価格政策の先行しない農産物政策が果して成立するかどうか、価格政策の先行しない持産物政策の成立というものは日本の農業市場にはありません。