1969-04-08 第61回国会 参議院 農林水産委員会 第8号
重ねてこの「環境整備」の中で、「転職円滑化措置をすみやかにとれ」という内容は、農業の近代化、合理化から出てくる余剰労働力、特にいわゆる中高年齢者を、工業部門に吸収するために離農者の職業訓練施設などを充実したまえといったようなことを書いているわけです。
重ねてこの「環境整備」の中で、「転職円滑化措置をすみやかにとれ」という内容は、農業の近代化、合理化から出てくる余剰労働力、特にいわゆる中高年齢者を、工業部門に吸収するために離農者の職業訓練施設などを充実したまえといったようなことを書いているわけです。
そうしてなおかつ、転職円滑化措置というような美名のもとに余剰労働力、いわゆる高度成長の経済産業、工業のほうに吸い取っていくというようなことを大前提とした離農者の職業訓練などという若干の温情めいた提案もしておるようでありますが、ここらあたりに、いま世に渦巻いておる米騒動をめぐり、あとに最後に残ったものは何か、何だったのだ、奥底にあったものはこれなんじゃないかということを私なりに判断せざるを得ないのであります
なお、転職円滑化措置につきましては、労働省と打ち合わせをしておるわけでございますが、農民が農業をやめていく場合の職業訓練なりあるいは転換給付の場合の条件といたしまして、土地を若干持っていてもよろしいという自留地の問題等がございますが、これらにつきましても、労働省と調整をしておるという状況でございます。
さらにまた、上向発展を目ざしております農業者の資金需要を包括的に充足しまして、融資の円滑化をはかるための総合資金制度の創設、あるいは協業等集団的生産組織の育成助長、転職円滑化措置の充実と年金制度の活用、あるいはまた農業振興地域制度の創設等、各般にわたる政策を、目下総合的にかつ強力に推進したいと考えておるわけでございます。
まず、農地を提供する側の問題については、離農後の不安定な雇用条件、また、不十分な社会保障制度等の問題、それから農地の先ほどもお話がありました財産的な保持の問題とあるわけでありますが、このうち、雇用条件、社会保障等については、基一本方針にも、農民年金、経営移譲年金、離農年金、転職円滑化措置なども一応うたっております。