1948-12-12 第4回国会 参議院 予算委員会 第8号
殊に教育が軍國主義的教育である。青年を軍隊に入れて、そうしてそれに軍事教練を與えて、戰に都合のいいように非民主主義の教育を施こすものであるから、そこでかくのごとき太平洋戰爭のごとき戰爭が起つた。そこを非常に司令部の人も認めておりました。
殊に教育が軍國主義的教育である。青年を軍隊に入れて、そうしてそれに軍事教練を與えて、戰に都合のいいように非民主主義の教育を施こすものであるから、そこでかくのごとき太平洋戰爭のごとき戰爭が起つた。そこを非常に司令部の人も認めておりました。
特にその中には論者によつていろいろ解釈できましようけれども、「天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」ということは、曾ては教育勅語のあらゆる道義理念というものはあすこの一点に通ずるのだというふうに、曾ての軍國主義的教育の精神文化研究所というのでしたか、文部省にあつたそこらの人々は教育勅語のすべての理念は最後は「天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」という一点に集中されるのだということを説かれた歴史的背景を持つておる。
私どもは、長い戰爭の期間を通じて、軍國主義的教育の一色に塗りつぶされ、しかも学問的な研究はまつたく軽んぜられ、國際的文化水準は著しく低下されてきたのであります。軍閥專横の下に、窒息状態にあつた私どもは、今や個々の人格の相互的尊敬と信頼の上に、文化的向上をはかることの自由を與えられたのであります。 少年、少女からの再教育を必要とすることは、言うまでもありません。