1948-03-31 第2回国会 衆議院 予算委員会 第13号
それでこの際申し上げるのでありますが、この軍事公債の利拂を実際やるとするならば、この案もまた二つも三つもあるだろうと思いまするが、われわれが適当であるという考えの案からいきますると、満洲事変以來終戰までの軍事費として、明らかに使用された公債は、約七百九十億円でありまして、その利拂は年額二十七億三千万円見当であると押えておるのでありまするが、その点をどういうふうに考えておられるか、まずこれを伺いたい。
それでこの際申し上げるのでありますが、この軍事公債の利拂を実際やるとするならば、この案もまた二つも三つもあるだろうと思いまするが、われわれが適当であるという考えの案からいきますると、満洲事変以來終戰までの軍事費として、明らかに使用された公債は、約七百九十億円でありまして、その利拂は年額二十七億三千万円見当であると押えておるのでありまするが、その点をどういうふうに考えておられるか、まずこれを伺いたい。
と申しますることは、当時におきましては、臨時軍事費特別会計というものを設けずに、一般会計の中に満洲事変費というものを設けておりまして一般会計の歳入歳出全体として、その赤字を公債によつておつた、かような状況なのであります。從いまして、その公債には満洲事変何々というような言葉を冠しないで、一般の歳入不足の財源というふうになつておるのであります。
もしかりにこれを実行に移すとすれば、満州事変以來終戰まで軍事費として明かに使用された公債は約七百九十億円で、その利拂は年額二十七億三千万円であるが、これを停止した場合、公債は九割五分金融機関に保有されて、預金と見合つておるので、その処理はただちに金融機関の收支勘定に大きく影響してくるが、これが金融機関の損害を一体何によつて埋めるつもりであるか。
軍國國家に代えて——否、軍國主義國家においては、軍事費がその最高なものであつたと思うのでありますが、文化國家におきましては、文化・教育がその最高なものであつて、財政経理の面から申し上げますならば、その優位性が認められなければならぬと思うのであります。(拍手)この点について、当局のお考えを承りたいと存じます。
これはまるで軍事費のようなものであります。そういう軍事費に對して白紙委任状を出せ、ただ了解してくれろ、こういうことであります。詳しいことは何にも言わないのであります。でありますからそういう態度を大藏大臣がとつている。こうしか私は考えられないのであります。私としましてはそういう政府の態度なのに、何の資料もなければ何の内容の説明もなく審議しろと言つても、これはできないことであります。
御承知のように戦時中は臨時軍事費に鉄道会計から繰入れをいたしておる。最近の財政、経済界におきましてどうしても収支相償なわず、只今国鉄として一般会計から借入れ或いは繰入れをして貰つておる金額も相当多額に上つておるという始末であります。
もう一つ、次に申し上げたいことは、政府の提出の資料でございまするが、第一番目に、昭和二十年八月十四日以降臨時軍事費の支拂調書、出納官廳、支拂先、金額、支拂月日、支拂物件名。非常に厖大なる調査資料でございまするが、これはぜひとも出していただきたい。
近い將來に收入がある見込が立つのでございますから、何分今日は只今申したように、軍事費は要らなくなつておりましても終戰処理費は沢山要つておるにも拘わらず、國家はない資本でいろいろ自分で仕事をしようとするために、非常に大衆の生命に食い入つたり、生産を阻害したりする程重い重税を課さなければならないところに無理があると存じますので、こういうふうにして財源の工夫をしなければならないものと考えております。
今まで軍事費のために使つておりました費用を、今後は文教のために、社会事業のために、これら國民生活向上のために使いたいとは考えておりまするが、現下置かれておりまする我が國の情勢は未だこれを許しませんので、できるだけ早い機会においてかような状態が作られることを私共は心から期待いたしておりまするから、諸君の十分なる御協力を仰ぎたいと存じておる次第であります。以上を以てお答えに代えます。
御承知のように終戰以來食糧が足りませんので、外國から輸入を受けておるのでありますが、此代金につきましては、今日までなお貿易というような形をとつていないのぶありまして、占領軍のアメリカの軍事費、占領費の豫算支出によつて、アメリカ側における支出によつて購入いたしましたものをこちらへ送りつけて、そりを日本がもらつておるという形をとつておるのであります。
これは今申したように、終戦に伴いまして臨時軍事費への繰入金がなくなつた結果でありまして、その他戦災、空襲、いろいろの関係からいたしまして、会計の証明ができないものが甚だ多くありまして、これらは大正十二年の関東の大震災の例に倣いまして、いろいろの方法、例えば実地検査をするとか、そういうような方法によりまして便宜検査を終らせて、ここに報告になつておるのであります。
それから戰爭に突入いたしまして、もちろん軍事費のために財政は膨脹いたしましたが、戰爭が濟みましても、今度はいわゆる完全雇用ということが叫ばれるようになりまして、戰前の赤字財政政策のあとを繼ぎまして、國家がどんどん消費をして、そして民間の消費の足りないところを補つて、このような不況を大いに締出そうという考えが擡頭して、これが今日の財政のいわば新しい原理とされておる。
○宮幡委員 戰時補償の例をもつてすべて律せられておるようでありまするが、戰時補償特別税の對象となりました火災保險、あるいは打切りによりますところの戰時補償支拂金というようなものは、御承知でもありましようが、終戰の當時において陸海軍の現場作業廳におきまして、未完成品を完成したと稱して、事實は注文書一本出ておらないものの注文書までつくつて、無用な臨時軍事費を支拂つたわけであります。
かような少くとも軍事費を含んだ二十三億円という、当時としては厖大な予算が組まれておりました、そのときを以て基準とされたところに根本的な誤りが存しておると、こう考えます。
我々は戰爭中厖大なる軍事費によつて大いに苦しんだのでありますが、これは日本の軍閥や、財閥や、官僚の手によつて行われる戰爭の費用でありました。今回の終戰処理費は日本の政治を民主化し、眞に新らしき民主國家を建設するための重要な費目に属するものでありまするから、かような費目については敗戰國民たる日本の一人々々の国民がよく納得するようにその費目を明らかにし、敗戰の冷嚴なる事実を國民に示すべきだと考えます。
と申しますのは臨時軍事費關係の支出支拂の面の證據書類が會計檢査院に入つておるのでありまして、會計檢査院は戰補税の關係は、税務署で決定する以前に會計檢査院において、これとこれは戰補税をかけなければならないというリスト、抜書ができておるわけでありまして、それらの點は同じものを税務當局あるいは財務當局が書抜きをなさるという煩を避けまして、財務當局と協力いたしまして、會計檢査院にある資料、あるいは會計檢査院
二千億と申しますと、昭和十二年から昭和二十年までの軍事費の總額が、あたかも二千億にちようどなるのでありまして、まさに昭和十二年から昭和二十年までの戰爭經費というものを、昭和二十二年一年に使おうということになるわけであります。税收入におきましても、昭和二十年から二十一年には倍額に上つて二百十四億になつたということを非常に驚いたのであります。
而して右の補正において、当初予算に計上いたしました公債金収入をも普通歳入により賄うことといたしましたので、年間を通じて、形式的にも実質的にも歳入不足のない予算の編成を見るに至つた次第でありまして、これは多年臨時軍事費等の統計において、歳入の五〇%以上を公債財源に依存し來りました我が國の財政に取りましては、正に画期的のものと申さなければならんと思う次第であります。
しかして右の補正において當初豫算に計上した公債金收入をも普通歳入により賄うことといたしましたので、年間を通じて形式的にも、實質的にも歳入不足のない豫算の編成を見るに至つたのでありまして、これは多年臨時軍事費との純計において歳入の五〇%以上を、公債財源に依存し來つた我が國の財政にとつて、まさに畫期的のものと言わねばなりません。
しかして、右の補正において当初予算に計上した公債金收入をも普通歳入により賄うことといたしましたので、年間を通じて形式的にも実質的にも歳入不足のない予算の編成を見るに至つたのでありまして、これは多年臨時軍事費との純計において歳入の五〇%以上を公債財源に依存し來つた我が國の財政にとつて、まさに画期的のものと言わねばなりません。
一般會計の方は歳入歳出總決算の二十八ページにございますが、御承知のように二十年度の第一復員省の所管をしております決算は、丁度二十年の八月を以ちまして終戰になりまして、陸軍省が十一月末一ぱい續きまして、十二月から第一復員省となつたわけでございますが、この二十年度の陸軍省が、第一復員省におきましても初めの頃におきましては、臨時軍事費の豫算を使つておつたのでございます。