1960-04-27 第34回国会 衆議院 日米安全保障条約等特別委員会 第24号
○岡田委員 「軍用人種学研究分析員、アジア大陸から帰還した日本人および日本人以外の人々に面接して、社会、政治、産業および軍事的発展についての報告を検証し、もって上級司令部に対して総合的な最近の情報を提供する。」このようなスパイ活動をやっている。(発言する者あり)どうです。そうでしょう。
○岡田委員 「軍用人種学研究分析員、アジア大陸から帰還した日本人および日本人以外の人々に面接して、社会、政治、産業および軍事的発展についての報告を検証し、もって上級司令部に対して総合的な最近の情報を提供する。」このようなスパイ活動をやっている。(発言する者あり)どうです。そうでしょう。
アジア大陸から帰還した日本人および日本人以外の人々に面接して、社会、政治、産業および軍事的発展についての報告を検証し、もって上級司令部に対して総合的な最近の情報を提供する。」
軍用人種学研究分析員の中で私は特に問題にしなければならないのは、第四に「アジア大陸から帰還した日本人および日本人以外の人々に面接して、社会、政治、産業および軍事的発展についての報告を検証し、」云々、これは引揚者について全部そういうような情報提供のスパイ的行為というものが、実際引揚者に付随して行なわれておる。
私はそこであなたにお尋ねするのだが、それならば一体日本が一方の陣営に参画して一方の陣営を敵とするがごとき、政治的中立放棄の政策をとつた上からは、一体日本の安全保障をどこから求めて来るのか、あるいはまた政治的中立放棄から軍事的発展にまで来た場合において、日本における安全保障、同時に経済的あるいは国民の生活上の問題というものは、どこに備えがあつてあなたは中立放棄を承認されておるのであるか、この点を承りたい
もちろん今までの日本は、戰爭が終局の目的、軍事的発展がわが民族の使命であると見ておつた関係から、通信のごときも、交通のごときも、これは一本に政府の手で握る必要があつたのでございまするが、將來の日本は文化の発揚、文化の言上を目指して進んでいけば足りるのでございまして、かような事業を政府が独占しようと、しまいと、戰爭の結果というものは、実際一つのハンデイキヤツプがかかつてきておるのでございます。