1971-09-30 第66回国会 衆議院 内閣委員会 第6号
加藤(陽)委員 実はそういうことをお尋ねいたしましたのは、ことしの三月二十三日の下院のアプロプリエーション委員会、歳出委員会の軍事小委員会における証言の記録を私、手に入れたわけでありますが、その中に、議員の質問に対して非常に重大な答弁を戦略空軍司令官のホロウェイ大将がしておられるわけですね。この議員の質問は、これはたいへんいい質問なんです。
加藤(陽)委員 実はそういうことをお尋ねいたしましたのは、ことしの三月二十三日の下院のアプロプリエーション委員会、歳出委員会の軍事小委員会における証言の記録を私、手に入れたわけでありますが、その中に、議員の質問に対して非常に重大な答弁を戦略空軍司令官のホロウェイ大将がしておられるわけですね。この議員の質問は、これはたいへんいい質問なんです。
昨年の十一月二十六日米上院軍事小委員会におけるベンジャミン・フォーマン米国防省弁護士と米陸軍法務官ホッドソン代将の報告、この報告によると、「世界各地における米駐留軍の地位に関する条約並びに協定の実施状況」という中で、裁判権を日本側が放棄し過ぎるということを述べています。いままで件数の九〇%以上を放棄している。第一次裁判権が日本側にあるものでも、このような状態である。
その一端としましては、私はこの安保条約のできる前に、特別委員会におきましても、昨年の予算委員会におきましても、ことしもまあ名前はどうでもよろしゅうございますが、軍事小委員会の設置ということを関係大臣にお尋ねをいたしました。趣旨は皆さん御同意で、ただそれがどうしてできないかという点についての理由は、私はいまだに納得ができません。
第一は、日米安保条約の結ばれました際に日本側から提議した安全保障協議委員、この下部機構の軍事小委員会、この軍事小委員会が必要であるということにつきましては、私はこれまで二回国会で外務大臣にもお尋ねした。そのときのお答えでは、それはあるに越したことはないが、二国間のことであるから、しいてそういうものを常続的に作らなくてもやっていける、こういうふうに伺った。間違いございませんか。
ただいま御指摘の軍事小委員会の点でございますが、これは安保協議会のときにもその話が出たのでございますけれども、どうも特に、そういう専門家会議が行なおうと思えばいつでもできる状態にあるんだし、また、現に連絡さえ密にしておれば特別にその軍事小委員会というようなものを作る必要はないじゃないかというような気分で、今、まだ作っておらないわけでございます。
そこでもう一つこれに関連するのですが、安全保障協議委員会において、先般来お尋ねを申し上げておりまする専門的な軍事小委員会、防衛専門委員会、何にしてもいいですが、こういうものは、昨年の安保特別委員会の討議を通じては、政府側から、軍事専門委員会のようなものを設けて、とにかく両方の間の意見交換を正式にさせたいというお話をしておられるのですがね。
そうしてその第一回の去年の九月の委員会で、かつて安保委員会で問題になった軍事小委員会、防衛専門委員会と言ってもどっちでもいいのですが、この構想は一体どういうふうに話し合われたのか、それは一体今後どういうふうにされようとしているのか、両方の幕僚長などの専門家を中心にした専門委員会の構想はどういうふうにされておるのか、どうも全然実情が明らかにされていないので、一つお答えをいただきたいと思います。
安保委員会の運営にあたりまして、軍事小委員会的なものを作るのは、ただいま申し上げましたように、いろいろ軍事上の情報の交換なり専門的な話し合いをするということも必要ではないかと私は考えております。従いまして、そういうものを作っていくかどうかということは、今後防衛庁長官等とも御相談の上で、日本側として考えて参るわけでございます。まだ確定的に作るということにいたしているわけではありません。