1948-06-24 第2回国会 衆議院 財政及び金融委員会 第46号
私の言うのは、なるほど國庫公債あるいは今次利拂を停止しようとしておるものは、大体登録公債でよくわかりますが、これが一般的な有價証券、あるいはその他の証券に影響して、これがやみ金融と言いますか、これを担保にし、これというのは、何ら今次上つておる軍事公債利拂とは限りませんが、一般的な金融と言うか、あるいは有價証券としての性質を失いつつある資料が二、三ある。
私の言うのは、なるほど國庫公債あるいは今次利拂を停止しようとしておるものは、大体登録公債でよくわかりますが、これが一般的な有價証券、あるいはその他の証券に影響して、これがやみ金融と言いますか、これを担保にし、これというのは、何ら今次上つておる軍事公債利拂とは限りませんが、一般的な金融と言うか、あるいは有價証券としての性質を失いつつある資料が二、三ある。
実は今次の軍事公債利拂停止によりまして、もちろん登録公債でございまするが、それを担保に借りる方が惡いのか、貸した方が惡いのか、すなわちこれはやみ生活と同じような理窟になりますが、これによつて手持金融機関がずつと金融を締めてきた。從つてこの返済を急に迫つてくるというような点を、一つばかりでなしに、あらゆる点で見受けられるのです。
今一つは現にロンドンの市場において、日本の外債が下落しておらないということで、この軍事公債利拂一年たな上げが、國際信用に何ら影響がないという御答弁があつたのでございます。しかるに私は不幸にして、さような御意見に共鳴することができないのであります。それは先般ドレーパー使節が來朝されましたころ、シモンズ氏が言うておる言葉がある。民間外資の導入には、まず資本尊重を現実で示さなければならない。
すなわち、特に政局を混迷に陷れておるものは軍事公債利拂延期の問題、それに最近非常に問題となつておりまする西尾副総理の今回の問題、こういう事柄は、まことに政局を不明朗にしております。また不可解にしておつて、納得の行かないばかりでなく、実に私は遺憾の態度だと存じます。現政府の態度は、わが國政界においてかつて見ないものだと私は思います。八千万國民あげて遺憾に存ずるところと信じます。
軍事公債利拂一箇年延期の問題は、われわれの方では必ずこれは一箇年で、二年三年となることは絶対にない、こういう確信であり、また公約をしておるのでありますが、その間に銀行当局に御迷惑が多少おかかりすることは、まことに遺憾であると思います。ただ今のお話を承りまして、銀行当局が期待し得べき利益を喪失しておる、こういう点はそれはあるだろうと思います。
私が答えたことは、軍事公債利拂を一年延ばすから、それに必要な措置を、政府の権力をもつて政府の予算をどうこうするということを答えたのではありません。
○松田委員 本委員会に現われましたいろいろの政府提案につきましては、大体私どもも今まで一致した結論を得たのでありますが、この軍事公債利拂停止については、遺憾ながら政府に質問をいたして記録をとつておきたいと存じます。今青木君から御質問もあつたのでありますが、総理大臣に対しましてはきわめて簡單にお伺いいたしておきまして、あとまた他の大臣にも、これが及ぼす影響等について御質問をいたしたいと存じます。
あの委員会は、政策協定に書いてあります通り、軍事公債利拂の停止的措置に関する委員会であります。しかしこれは政府の機関ではありません。党の政策協定に基いて委員会をつくると書いてありますから、政府の機関ではむろんないのであります。從つて政府がこれに干渉して、かれこれと委員会の意思を動かし得る性質の委員会ではなかつた。いわんや政府の措置に対する議決機関でもありません。
鈴木君も言われますように、六十二億ということでは、建設院を預つております私としては、とうてい災害復旧は及びもつかないということで、非常にその増額を要求いたしました結果、辛うじて御承知の軍事公債利拂延期によつて生じました十五億のうちの七億というものを、こちらにまわしていただきまして、そうして六十九億ということにこれを計上いたしたのであります。
ただ軍事公債利拂停止は、社会党と民主党との間の三派協定の政策でどうだというようなお尋ねを私はしておるのではありません。コントラクトというものは、英米人の頭からいえば、どこまでも尊重しなければならない。
尚すでに問題としては各方面で取上げられておりまするので、省略いたしたいとは思うのでありますが、いわゆる軍事公債利拂い停止の如き問題におきましても、これが民間から、國民から政府が必要の場合には金を借りよう、その受入態勢を整えようという意向がどうも認められないという証左に外ならんか思うのであります。
(第六七〇号) 賣上税設定反対の陳情書外一件 (第六七九号) 賣上税設定反対の陳情書 (第六八六号) 助産医業に対し事業税賦課反対の陳情書 (第六九三号) 医業に対し事業税賦課反対の陳情書外一件 (第六九七号) 農業課税軽減並びに米價是正に関する陳情書 (第七〇一号) 勤労所得税の軽減に関する陳情書 (第七〇五 号) 取引高税設定反対の陳情書 (第七一一号) 軍事公債利拂停止反対
先ず第一に、軍事公債利拂停止について、先日大蔵大臣は、高瀬議員から、その理論的根拠を問われたのに対して、軍事公債の元本打切り、或いは利拂停止というような過激な主張に対し、これで一応の終止符を打つたのだと、これで事済みにしたのだと、さも手柄顔のようにお答えなさいましたが、実に驚き入つたお言葉であります。
只今総理に、外貨債が値下りしてないということを、私は具体的に御説明願つたのですが、大まかにおつしやいましたが、併し私の質問の要点はここにはないのでございまして、外貨債が値下りしたかつたということでなくて、我々はかのごとき軍事公債利拂停止の影響が、國内的にも、國外的にも非常に大きい。
(拍手) 次に、軍事公債利拂停止問題について、資本主義か社会主義かという観念的イデオロギーの対立の問題が三派連立政権の中にうず巻いて、帝國主義戰爭の遺産である軍事公債の利拂停止問題をめぐつて闘わされました。わずか十五億円の処分問題が、体年の予算案提出を遅延せしめた一つの大きな原因であつたことは、今日いなむべからざる事実であります。
その次に軍事公債利拂停止の件についての御質問であつたと思うのでありますが、今回の措置は閣議決定によつて政府が発表したように、今回を限るものでありまして、これを続けてやる意思はありませんのであります。
○西村(久)委員 四十五億の預金部繰入金の中に、軍事公債利拂関係の金が、預金部に穴があきますために、一般会計から繰入れられておる、その六億一千八百万円を含んでおるということでありますから、これも当然軍公利拂停止によりまして、何も利益にならない金であり、一方で停止して、國が一般会計から補給したということに承知いたしたいと存じますが、その通りなるのでございますか。
國際信用に対しましては、特に民間外資の方面において、今日政府の処置せんとすることは、支拂一年の延期でありますけれども、延いてこれが更に大きな問題をひき起すのではないかという不安、これらを考えまするときに、軍事公債利拂延期問題は、あらゆる点から見ましても、百害あつて一利なしというのが、財界初め関係各方面での一致した見解であります。
第一は、今回の軍事公債利拂一年延期の措置を実行する根本の理由、或いは理論上の根拠は何であるかという点であります。第二は、政府は今回の措置が金融機関に與える影響に対しては、急速に適切な措置を講ずる用意があると言つております。その急速に行わんとする適切な措置とは一体如何なる措置でありますか。この二つの点につきまして大藏大臣の明確な御答弁を願いたいのであります。
ちようど、昭和十二年度二十七億の歳出にこの倍率を乘じて見ますると三千八百六十億でありまして、本年度の歳出三千九百九十二億に、金融機関の再建補償及び軍事公債利拂の延期せられた分を加算した四千二百三十八億に比較いたしまするならば、約三百八十億の超過と相なつているのであります。
その結果でありましようか、ただいま問題の本予算案は、軍事公債利拂を一箇年延期することに計上されているが、芦田、北村両相は、これによつて社会党との公約はすべて実行済みだと思われておるのでありましようか。社会党との公約は、單に軍事公債利拂は一箇年延期するというのでありましたのでしようか。またそれとも、その公債に対するすべての利拂を停止せしめるのであつたのでありましようか。
次に軍事公債利拂停止の問題は、いわゆる苫米地私案なるものにおちついたのでありますが、大藏大臣の演説中には、これに触れるところがないようであります。これによる繰入額つは約十五億であつて、財源的には僅少でありますが、相当に大きな政治問題でありまして、大藏大臣は、通貨安定の原動力を貯蓄の増強に置いておられますが、軍公利拂延期は、金融界へは大きな波紋を投げかけているようであります。
第一に、國民のための健全予算でなければならない、從つて、それには收支のバランスがとれるという條件、インフレーシヨンに対する見透し、あるいは決意、それから予算と國民生活の関係等々について、きわめて私どもの傾聽すべき御質問を伺つたのでありますが、最初にお話の軍事公債利拂問題の件であります。
併し極力地方財政の健全化を図り、予算の不均衡を金融面で補なうがごときことのないように善処するつもりであるとの答弁があり、又一委員より、軍事公債利拂停止に関し、金融機関が不満を抱き、報復的な態度を採るのではないかとの説があるが、政府の所見如何との質疑に対し、大藏大臣より、インフレの防止等経済再建のためには、金融機関の全面的な協力を必要といたしますので、未收入利息の計上、その他極力金融機関に対し、損害や
民主党としては軍事公債利拂停止には反対である。結局のところは反対であるから、金融界、実業界などの諸般の情勢から考えても、民主党の主張は通るものであると考えておる。すなわち金融界、実業界など、諸般の情勢から考えて、民主党の軍事公債利拂停止反対という主張は通る。だから停止することにならぬだろうということを、民主党の役員会で言明されております。また民主党の役員もそれを了解しております。
今申し上げました諸点をかいつまんで申し上げますれば、百害あつて実利の伴わない軍事公債利拂停止の方針は潔く撤回して予算を編成されるお考えはないか。右顧左眄する無信念。無節操な政治責任を総理大臣はいかにお考えになつておられるのか。中央・地方を通ずる間接税轉向の大衆課税に税制改正は愚策なりと信ずるが、これに対する総理の信念を伺つてみたいと考えます。
○西村(久)委員 この軍事公債利拂停止のためにただちに金利の引上げを來すようなことは、万私もなかろうとは存じまするが、金利引上を促進せしむる一つの導火線となるのではないかということを、私は心配するのでありますもしそうなつてまいりますると、産業資金等に影響を來してまいりまするのみならず、その結果は地方の財政を圧迫するゆゆしい問題に立至ることを心配いたすものであります。
○西村(久)委員 そういたしますと、日本銀行が市中銀行の穴を埋める、日本銀行が軍事公債利拂停止による欠損と申しまするか、それを背負わなければならぬということになるのではなかろうかと存ずるのでありまするが、そういう結果になるのでございますか。
けれども、この問題はこの程度にいたしまして、二十三年度の予算の中に、三党政策協定が織りこまれておるということを期待いたしまして、三党協定の問題については、この程度にいたしたいと思いまするが、ただ一つ軍事公債利拂停止の問題について、大藏大臣がわれわれの質問に対しては、これは利拂を停止するのではないというふうに考え、社会党の質問に対しては利拂を停止するのであります。
○上林山委員 軍事公債利拂が閣議で、あるいは三党の間で妥結を得たときに、政府の方で聲明を発表しておるのでありますが、それによると利拂延期により、銀行その他の金融機関が受ける影響については適当なる処置をとるつもりである、こういう聲明を発表しておるのであります。御承知のように軍事公債の内容を檢討すると、銀行でも貯蓄銀行などにも相当これが保有されておる。その他の庶民金融機関にも相当の量が保有されておる。
○上林山委員 午前に総理大臣に質問した問題について、大藏大臣に質したいのは、軍事公債利拂停止の問題についてであります。この案は、大藏大臣は、三党協定に基いてこれを停止するのである、こういうような答弁を前の予算総会においてしたわけでありますが、今度結論を得たことを見ますと、一年間のたな上げという結果になつた。
今回のお話に出ました軍事公債利拂の問題等は、これは金融機関に対して余り損害や迷惑が起らないようにしなければならんというので、さような考慮から、政府といたしましては、それぞれの措置を講じまして、法律案を提出することに相成つております。