1949-12-03 第6回国会 参議院 本会議 第25号
この度はこれを非常に狹めまして、本人が殊更に有罪となるべき証拠を作為した場合、或いは自分が犯人であるとみずから自白した場合、よく巷間に伝わるところの身代り被告となつたような場合におきましては、これをも無罪となつた際に国家が補償するの必要はありませんから、さような場合に限つてのみこれを補償しない。いわゆる補償不成立の條件といたしたのであります。
この度はこれを非常に狹めまして、本人が殊更に有罪となるべき証拠を作為した場合、或いは自分が犯人であるとみずから自白した場合、よく巷間に伝わるところの身代り被告となつたような場合におきましては、これをも無罪となつた際に国家が補償するの必要はありませんから、さような場合に限つてのみこれを補償しない。いわゆる補償不成立の條件といたしたのであります。
かように事犯に対しましても現在の警察機構におきましては、十分これが手配をなすことができないので、たまたま両者のいわゆる身代り被告という者が名乘り出ますというと、それを捕えまして、その事犯の表面に現れた殺人事件としてこれが処理されておるというような実情であります。