1948-11-10 第3回国会 参議院 在外同胞引揚問題に関する特別委員会 第5号
この越冬住宅補修費という科目になつておりますが、実際はもつとこの中にはいろいろな内容が含まれていると私は考えるのであります。というのは無縁故者というようなのは、單に北海道東北六縣に限つているのではない。併しながら北海道、東北六縣の無縁故者の收容住宅というのは先に予算を頂きまして今着着建築中なんであります。
この越冬住宅補修費という科目になつておりますが、実際はもつとこの中にはいろいろな内容が含まれていると私は考えるのであります。というのは無縁故者というようなのは、單に北海道東北六縣に限つているのではない。併しながら北海道、東北六縣の無縁故者の收容住宅というのは先に予算を頂きまして今着着建築中なんであります。
というのはここに越冬住宅補修費という名目が掲げてありますが、これは先程同胞援護会というものが全國にございまして、この同胞援護会は今までどうやら賄つて参つたのでありますが、御承知の通りこれは今度すつかり財的方面において行詰りを生じたのであります。それがために全國の今までの引揚者等が入つておりますところの住宅は、殆んどどこからこの営繕費を出せばよいかということで非常に行き悩んでおるのであります。
尚越冬対策もこの際説明申上げて置きますが、非常に越冬対策は大事な問題でありまして、そこにお配りしてございます引揚者等の越冬対策に必要な経費の一頁の一番最後に越冬住宅補修費というのがあるのであります。一億二千八百万円になつておりますが、この予算は……全國を廻つて見ますと、もう引揚者の住宅は殆んど修繕をしなければ凌げないという事態に立ち至つておるのであります。