1974-04-10 第72回国会 参議院 本会議 第17号
しかるに、政府は、こうした異常物価の原因を海外物資の高騰や国内需要の増大、さらには労働者の賃上げにあるとし、買い占め、売り惜しみ、便乗値上げなど前代未聞の反社会的行為によってばく大な不当利得をかちとった大企業、商社に対しては何ら有効な規制を行なわず、臨時超過利得税構想すら骨抜きにするなど、大企業の利益擁護に狂奔しているのであります。
しかるに、政府は、こうした異常物価の原因を海外物資の高騰や国内需要の増大、さらには労働者の賃上げにあるとし、買い占め、売り惜しみ、便乗値上げなど前代未聞の反社会的行為によってばく大な不当利得をかちとった大企業、商社に対しては何ら有効な規制を行なわず、臨時超過利得税構想すら骨抜きにするなど、大企業の利益擁護に狂奔しているのであります。
これに対し、自民党は、財界や産業界の要求におもねり、当初の超過利得税構想から次々と後退し、ついには、三月決算からの臨時利得課税はおろか、法制定すら危ぶまれるようになり、かえって、その責任を野党に転嫁しようと画策するにさえ至ったのであります。
○川口公述人 私へのお尋ねは、超過利得税構想との関連で、利潤を押えるなら賃金も押えるべきだというような考え方があるけれども、最近の、たとえば春闘で大幅賃上げを要求していることは、そういう考え方の対象になるようなものかどうか、こういう趣旨に理解してよろしゅうございますか。