1988-01-28 第112回国会 参議院 本会議 第3号
米国も、経済や通貨不安の原因である財政赤字に対処するため七百六十億ドルの赤字削減策が合意されましたが、十分な赤字削減対策が講じられていないとの批判があります。この結果、金融・為替市場が不安定化すると危惧されますが、米国経済の動向をどのように見ておられましょうか。 昨年一年間で円は三十六円十銭、三一・二%の史上最高の上昇率を記録いたしました。
米国も、経済や通貨不安の原因である財政赤字に対処するため七百六十億ドルの赤字削減策が合意されましたが、十分な赤字削減対策が講じられていないとの批判があります。この結果、金融・為替市場が不安定化すると危惧されますが、米国経済の動向をどのように見ておられましょうか。 昨年一年間で円は三十六円十銭、三一・二%の史上最高の上昇率を記録いたしました。
総理は、今回のアメリカの赤字削減対策について十分と考えているのでありましょうか。私はこれまでの御用聞き外交を大きく転換すべきと思いますが、いかがでありましょう。 以上に関連し、ルーブル合意以降ドル安はさらに進んでおります。我々は、ルーブル合意は当時における一ドル百五十円台の水準の周辺に当面相場を安定させることを意味していると理解しておりました。
また、分析の一つの対策といたしましては、貿易赤字削減対策としては、一つはドル安だけでは一向に赤字は是正されない、限界があります。二番目には財政赤字の縮小、それから三番目には民間の過剰な消費体質の見直し、四番目には産業の国際競争力を強化すること、五番目には日本並びに欧州、特に西独の内需拡大等をアメリカはやらなければなりません。