1950-06-27 第7回国会 衆議院 経済安定委員会 第27号
新聞購読調整委員会でございますか、そういうものでやつたわけです。ところが私ども現場におるものとしては、そんなことをしたら新聞社はたいへんなことになつて、読者にかえつて迷惑になることだから、おやめになつた方がよいということを口をすつぱくして言つたつもりですが、遺憾ながらそのユートピアに負けましてそれで実行されたわけです。
新聞購読調整委員会でございますか、そういうものでやつたわけです。ところが私ども現場におるものとしては、そんなことをしたら新聞社はたいへんなことになつて、読者にかえつて迷惑になることだから、おやめになつた方がよいということを口をすつぱくして言つたつもりですが、遺憾ながらそのユートピアに負けましてそれで実行されたわけです。
それから昨年の十一月に從來出ておりまする一般日刊新聞の割当を合理化する、その合理化する方法といたしまして、読者の購読希望の多い新聞には紙を多く割当て、購読希望の少い新聞社にはその量を減らす、そうして全体として一般日刊新聞に割当てておる総量は殖やすことなしに、今まで割当てておる紙の量の中で融通し合つて割当を調整しようという計画をいたしたのがいわゆる新聞の購読調整という企てであつたのであります。
また6の方の購読調整の監査と申しまするのは、これは新聞業界の自主的な團体でありまする新聞購読調整会というものをつくりまして、その調整会が各府縣に、その府縣の新聞社の代表からなる監委員会というものをつくりまして、また中央には中央監査委員会というものをつくりまして、縣ごとにその縣の申込票を一々監査いたしますし、また全國の監査の標準を均一ならしめる、あるいは問題の複雜なものを総合的に決定するというような仕事
次に一般日刊新聞の割当を合理的にる目的をもちまして、昨年の十一月は新聞の購読調整ということを実施いたしました。これは現在何らかの新聞を読んでいる読者に対して、ほかの新聞は轉読の希望があるならば申し入れなさいと、全國的に希望を募りまして、希望の多い新聞に対しましてそれだけ紙の割当をふやす、一方の新聞で読者の希望がふえますれば、轉読でありますから、他方で必ずそれだけ減つてる新聞がおるわけであります。
この購読調整の試みにつきましては、新聞社の間に非常に猛烈な競爭が行われまして、種々不正なこともあつたわけであります。監査を非常に嚴重に行いました結果、六十五万近い申込みのうちから二十五万程度の申込みを有効なものといたしまして、あとは全部不正競爭に基くものとして無効にいたしました。二十五万程度の申込みに対して、希望の新聞紙の購読ができるようにとりはからつたわけであります。
そのほか新聞に関しましては購読調整の問題があり、プレスコードの問題があり、プレスコードの違反ということが経営者だけでなしに從業員にも及ぶという問題がございます。出版に関しましては、三月二十九日に日本出版配給会社が閉鎖機関に指定されたということでありますが、この閉鎖機関に指定されたことに伴う混乱の防止については、当局でいろいろ手を打つておるようであります。
今度の購読調整の方法と申しますのは、或る程度の自由競爭でありますから、同じような猛烈な競爭が行われるのではないかということを前から関係者が危惧しておつたのであります。蓋を開けて見ますと、果して激甚な競爭が行われまして、その競爭が激しい余りに種々不正な方法も取られたわけであります。例えば構読競爭のためには各社が一定の社告を掲載しなければならないことになつております。
○政府委員(成田勝四郎君) 第一のお尋ねにつきましては、不正な行爲を防止するということは購読調整事務の実施前から考えておつたことでありまして、いろいろな方法が講ぜられておるわけであります。第一には新聞社の間の自粛協定というものがございまして、そして濫りに読者の獲得運動はやらないというような数項目の自粛協定を各社の間に自主的に取決めとして結んでおります。
○岩間正男君 二点ばかり質問をいたしたいのでありますが、只今の第一の説明の中に、購読調整はいろいろの点でうまくいかない、欠点を持ておつたというお話があつたのですが、当局はどういうような点で欠点を確認しておるか、今までの購読調整のやり方、そういうものについて今まで調査された事項について伺いたいのが一点であります。
————————————— 本日の会議に付した事件 國政調査承認要求に関する件 新聞購読調整に関する説明聽取 —————————————
○成田政府委員 それではまず私から新聞購読調整という問題につきまして、概括的に御説明を申し上げます。まずこのいきさつを申し上げまして、そのあとで新聞協会から石光総務部長、それから購読調整会の中央事務所長成田氏も見えておられますから、具体的な実績その他につきましては、両氏から御説明をしていただいた方がいいのではないかと存じます。
○圓谷委員長 日程第二、新聞購読調整に関して当局より説明聽取の件を議題といたします。御承知のごとく新聞紙に対する用紙割当率は、現在におきましては一般の出版物に比して比較にならぬほど大きいのでありますが、それでもなお用紙の絶対量に限りがありますので、一般の購読者は新規の購読申込みはおろか、從來とりつけの新聞を新たに希望するものにかえることさえなかなかできない状況であります。