1949-11-14 第6回国会 参議院 本会議 第10号
五月の極東委員会で米国代表マツコイ少将が我が国の賠償施設撤去中止の声明を発せられました際に、同代表は、日本は在外資産を以てすでに賠償を支拂つているとの見解を有していると外電は報じているのであります。更に米国上院は、一九四八年七月戰争犠牲補償法なるものを通過せしめまして、その内容として伝えられる点は、一、日独両国人の財産にして敵産監理局長官において管理しあるものはすべて日独人に返還しない。
五月の極東委員会で米国代表マツコイ少将が我が国の賠償施設撤去中止の声明を発せられました際に、同代表は、日本は在外資産を以てすでに賠償を支拂つているとの見解を有していると外電は報じているのであります。更に米国上院は、一九四八年七月戰争犠牲補償法なるものを通過せしめまして、その内容として伝えられる点は、一、日独両国人の財産にして敵産監理局長官において管理しあるものはすべて日独人に返還しない。
日程第十五 法務局及び地方法務局設置に伴う関係法律の整理等に関する法律案 一、日程第十六 裁判所職員の定員に関する法律の一部を改正する法律案 一、日程第二十 中小企業等協同組合法案 一、日程第二十一 中小企業等協同組合法施行法案 一、市町村警察職員の退職手当に関する緊急質問 一、教育予算に関する緊急質問 一、麻生石炭鉱業の復金融資監査についての國務大臣の答弁に関する緊急質問 一、賠償施設撤去中止
○天田勝正君 私は賠償施設撤去中止に関しまして、関係大臣の答弁を求めます。去る五月の十四日各新聞は、AP通信、UP通信等の特報を揚げまして、極東委員会の米國代表マツコイ少將の声明の要旨を揚げまして、米國は日本の平和産業の水準について制限すべきではない。國民生活の最小限の必要を満たすために、これら平和産業の復活を図るべきである。
次に歳出についで申し上げれば、経験処理費とか、賠償施設撤去費、その他消費的な日本再建に直接寄與しない面、しかしながら必要やむを得ざると言はれる面が、相当の部分をとつているに反しまして、公共事業費、教育その他については非常に少く、少くとも現在政府が考えておられます三千七百円べースでは、われわれ労働者の子弟は学校へさえやれない、事実においてわれわれの子供を学校へやる場合に、規定の月謝とかそういうものでない
それから次は賠償施設處理費でありますが、これは説明書にもあります通り総額六十四億圓でありまして、そうしてこの内譯は賠償施設管理費が大部分でありまして三十一億圓、賠償施設撤去費が二十七億圓というふうになつておりまして、賠償施設撤去費といふものが問題であります。
○愛知証人 終戰処理費関係の中で賠償撤去に関連する経費の場合におきましては、昭和二十二年十一月七日に藏銀九五二号というのが出ておりまして、軍工廠賠償施設撤去工事資金に関する産業資金貸出優先順位表適用上の特例の件というのがございまして、この場合に土建業に対する貸出は特に甲の二の扱いを受けることになつております。從つて普通り土建に対する融資の場合よりも、もつとこれは優先して扱うことになつております。
軍工廠賠償施設撤去のため、その解体及び梱包の工事について各財務局と請負契約を締結した土木建築請負業者が、國庫よりの前渡金支拂を受けるまでの期間において、当該工事の開始について必要とする運轉資金、これにつきましては特例といたしまして、甲の二に準ずる取扱いをしてよろしいことになつております。但し工事請負契約書記載金額の三割相当額を限度とする。
そこで先に申しました連合軍總司令部の賠償問題に對する好意的な配慮を思い、今また中國蒋介石政権の道義に基く態度を見ますときに、今まさに始まろうとしている賠償施設撤去の問題こそは、新しい日本が連合國側に對する道義的なオブリゲーツヨンを強く感じつつ果さるべきものであることを思うものでございます。
○加藤(シ)委員 ただいま大藏大臣がお見えになりましたので、私は今日この委員會の席におきましてこのたび行われますところの日本賠償施設撤去の問題が十分に迅速に正確に行われることは國民一般の希望するところでございますが、これが問題の中心は單なる敗戰國が戰勝國に對する義務として履行されるのではまだ十分ではなくて、將來この賠償施設去撤の作業がほんとうに效果的によい成績を上げるかどうかが、將來の日本の海外における