1949-08-08 第5回国会 衆議院 考査特別委員会 第33号
それで文書によつて確認され、かつ知事さんは賠償工場保全管理者としての責任上、工場内に不法に入場しておる者の退去を勧告しようという決意をされたということを知りましたので、その軍命令に基く知事の大局に立つた勧告が実施されることを所期しておつたのでありますが、現地からの状況の報告はなかなかそういうぐあいに進んでおらない。
それで文書によつて確認され、かつ知事さんは賠償工場保全管理者としての責任上、工場内に不法に入場しておる者の退去を勧告しようという決意をされたということを知りましたので、その軍命令に基く知事の大局に立つた勧告が実施されることを所期しておつたのでありますが、現地からの状況の報告はなかなかそういうぐあいに進んでおらない。
その命令は全國一般的な賠償工場保全の命令であつて、廣島日鋼事件に関しての特別な命令じやないということを聞いたと言われましたね。
そこで会社側は軍政部にこの報告をすると同時に、その指揮を仰いだ結果、軍政部は労働争議には関係なく、ただ一に賠償工場保全のために占拠せる千四、五百名の組合側並びに友誼團体の退去を命ずると同時に、所轄警察署を至急動員して、退去処置を講ずべしとの命令を発したのであります。