2018-11-30 第197回国会 参議院 本会議 第6号
ですので、我が国のように多くの魚種の魚介類を多様な漁法で複層的かつ稠密に活用している漁業では、TAC、IQといった単純なものではなく、従来の資源管理方式を組み合わせて更に活用すべきと考えます。 国際的に見て遜色のない、科学的、効果的な評価方法及び管理方法としてMSYを導入するとしていますが、有識者の多くは疑問を抱いていますし、まして、漁民にはなじみがなく、理解されにくいと考えます。
ですので、我が国のように多くの魚種の魚介類を多様な漁法で複層的かつ稠密に活用している漁業では、TAC、IQといった単純なものではなく、従来の資源管理方式を組み合わせて更に活用すべきと考えます。 国際的に見て遜色のない、科学的、効果的な評価方法及び管理方法としてMSYを導入するとしていますが、有識者の多くは疑問を抱いていますし、まして、漁民にはなじみがなく、理解されにくいと考えます。
政府は、日本の漁獲量全体の八割についてMSYによる資源管理を行うなどと説明していますが、科学的論拠の低さ、資源量管理の実効性、漁業現場に及ぼす混乱などを考えれば、MSYによる資源管理を拡大するべきではなく、現在、我が国で行われている資源管理方式をより拡充させることが、水産資源を維持し回復させるためには適切であると考えます。 資源管理をしっかりとやっていくことについては誰もが異論はありません。
新たな資源管理方式についてのお尋ねがありました。 MSYを目標とする資源管理につきましては、その精度の向上により信頼性を高める一方で、欧米における柔軟なMSYの設定の例も参考に、我が国の水産資源の実情や漁業秩序に即した運用を行います。