1956-04-09 第24回国会 衆議院 外務委員会 第30号
ソ連はなるほどサケ、マスの資源保護、維持の立場からああいう声明になったということは、はっきり表面的にはわかるのでありますが、解釈のしようあるいは見方によっては、国交調整ともからむということも、われわれは想像にかたくないのであります。しかしながら、いずれにいたしましても、漁期を目前に控えて、この問題の早期解決をしなければ安全操業ができないということにだけは、意見が一致しておるのであります。
ソ連はなるほどサケ、マスの資源保護、維持の立場からああいう声明になったということは、はっきり表面的にはわかるのでありますが、解釈のしようあるいは見方によっては、国交調整ともからむということも、われわれは想像にかたくないのであります。しかしながら、いずれにいたしましても、漁期を目前に控えて、この問題の早期解決をしなければ安全操業ができないということにだけは、意見が一致しておるのであります。
ソ連は、去る二月十日と三月二十一日の二回にわたり、日本が北洋においてサケ、マスを乱獲したため、サケ、マス資源が一割くらいに減ったとして、資源保護維持のため、ソ連の閣議の決議として、北洋のサケ、マス漁場の区域の制限と、漁獲尾数をも二千五百万尾に制限し、しかも、公海において国際法を無視して、この制限したる漁場内でサケ、マス漁業を行わんとする者は、内外人を問わず、ソ連漁業省の許可を受けなければならないと発表