それで、第二の理由として、「資本主義財政の一つの特色は公債によって二重に階級的利益を擁護することである。」、だから、これは財政民主主義に反するのだと、こう言っているのですよ。取るべきところから税金を取らないで、公債の利払いは一般国民が利払いをするのだと。だから、財政民主主義に反するのだと、こう言っているのですよ。
資本主義財政の一つの特色は、公債によって二重に階級的利益を擁護することである。だから、みだりに公債を発行してはいけない。公債発行によりまして、当然、富裕者階級が負担すべき租税を免れしめる。現に企業減税をやるでしょう。企業減税によって足りなくなった歳入は公債発行によってまかなうのであります。そして公債の元利払いは国民の税金負担によって行なうわけであります。
要するに、現在の泉山大藏大臣、公約をいたしました取引高税の廃止、あるいは官業料金の値上げ反対、これらの問題を一切合財捨てられまして、相かわらず資本主義財政の大衆課税、大衆收奪の方式をもつて財源の捕捉を試みようとしておるのであるかどうか、この点についてお伺いをいたしたいと思います。 それから、時間がありませんので、簡單に申し上げます。