2000-03-24 第147回国会 衆議院 厚生委員会 第5号
第一は「基礎年金の国庫負担二分の一引き上げについて」、第二は「賃金スライド「凍結」と厚生年金報酬比例部分の五%削減について」、三は「厚生年金報酬比例部分の支給開始年齢の繰り延べについて」、四は「基礎年金繰り上げ支給に伴う減額率について」、五は「年金積立金の自主運用について」。 きょう、私たちはこもごもこのことを中心に議論をしておりますし、私はとりあえず三つの点を中心にして議論をしたい。
第一は「基礎年金の国庫負担二分の一引き上げについて」、第二は「賃金スライド「凍結」と厚生年金報酬比例部分の五%削減について」、三は「厚生年金報酬比例部分の支給開始年齢の繰り延べについて」、四は「基礎年金繰り上げ支給に伴う減額率について」、五は「年金積立金の自主運用について」。 きょう、私たちはこもごもこのことを中心に議論をしておりますし、私はとりあえず三つの点を中心にして議論をしたい。
さらに、政府・与党は、この年金改悪による影響は将来世代だけだと説明していましたが、賃金スライド凍結と報酬比例部分の五%支給削減は、将来世代だけでなく現在の年金受給者をも直撃し、既に保険料を払い終わった七十歳代、六十歳代の人までが三百万円から五百万円もの支給減となることも明らかになりました。
最後に、五番目の質問で、賃金スライド凍結の問題も先ほど清水委員の方からも非常に詳しい御質問がございました。この賃金スライドを導入したときのそもそもの考え方はどういう考え方なんでしょうか。
介護保険の保険料負担が加わってくる、高齢者医療保険制度の定率負担の改悪もある、そういう負担がのしかかってくる中で、さらにこういう賃金スライド凍結、五%カットが現実の年金生活者にかかってくることの影響を、大臣はどのように考えていらっしゃるんですか。
第二は、賃金スライド凍結と厚生年金報酬比例部分の五%削減についてです。 厚生省は、賃金スライド制を導入するとき、これは年金受給者と現役世代の乖離を防ぎ、真の老後保障となる年金にするための制度だと説明しました。その政府自身の説明に照らしても、賃金スライド凍結は年金受給者と現役世代の乖離を広げる制度改悪ではないですか。報酬比例部分の五%削減とあわせ、まさに国民の老後を脅かすものであります。
反対の理由の第二は、賃金スライド凍結が高齢者の生活に大きな影響を与えることです。 物価スライドは年金の実質価値を維持するにとどまり、賃金スライドをあわせて行うことで、国民の生活の向上を年金受給者に配分することが可能となります。この賃金スライドの凍結は、年金生活者に生活向上をあきらめよと言うことにほかなりません。 第三に、生涯受給額の大幅な減額です。
賃金スライド凍結に加えて、厚生年金報酬比例部分の五%支給削減がダブルパンチとなって、国民の老後の生活を脅かします。公的年金で保障しているのは、年金で実際に支えられる生活の中身です。このことが失われたら、民間の私的年金と何ら変わりがなくなるではありませんか。厚生大臣の答弁を求めます。 第四は、現在百三十兆円を大きく上回る積立金及びその運用に関する問題です。