1987-07-28 第109回国会 衆議院 社会労働委員会 第1号
だからこそこの円高不況を招いた政府の責任は極めて重いと思うのでありますが、同時にこの円高を招くについては、もともと我が国の経済産業構造あるいは貿易構造そのものにも私はその要因があったと思うのであります。これに対して政府が有効な対策を講じないままにヨーロッパ、とりわけアメリカからの円高誘導を迫られて、今日の事態を招く結果となったと思うのでありますが、この点については大臣、どう御認識されていますか。
だからこそこの円高不況を招いた政府の責任は極めて重いと思うのでありますが、同時にこの円高を招くについては、もともと我が国の経済産業構造あるいは貿易構造そのものにも私はその要因があったと思うのであります。これに対して政府が有効な対策を講じないままにヨーロッパ、とりわけアメリカからの円高誘導を迫られて、今日の事態を招く結果となったと思うのでありますが、この点については大臣、どう御認識されていますか。
○説明員(海野恒男君) 外務省及び通産省からの御答弁で、さらにつけ加えるべきものはないわけでございますけれども、強いて申し上げますれば、日本の持つ貿易構造そのものに、やはり日本は物を輸入して、原材料を輸入して、それを加工して外に出すという形で経済を維持発展さしてきたという、あるいはそれをしなければならないという構造を持っておるわけでございますが、輸入する国と輸出する先との間に違いがあるということで、
同時に、また、貿易構造そのものも高度化をしていかなければなりませんし、何よりも、国内的には、いわゆる減速経済下における民間設備投資の停滞という面からいたしまして、このプラント輸出あるいは建設関連の海外進出というものを大いに助長していかなければならないと思うわけであります。
いまの貿易構造そのものから、これはおかしい、たいへんなことになる、このことが今日の農民の苦しみだ、そういう立場で申し上げているのですから、誤解なさらないでくださいよ。 そこで、価格保障の問題もありますが、二十三分までが私の時間でありますので、これも非常に大事なことでありますが、一応最後の問題を申し上げるわけであります。
なぜなら、日米の貿易構造そのものが、日本の黒字型、米国の赤字型になっているからであります。すなわち、わが国は、米国から原材料や農産物などの一次産品を輸入し、工業製品などの二次産品を輸出しております。大まかに言えば、わが国の国民が働いて付加価値を高めた分が黒字となる勘定であります。この仕組みが改善されない限り、黒字幅縮小の基本的解決はありません。
このアメリカの対共産圏貿易に対する規制、国内的な規制の仕組み、これはアメリカの国内法ではありますけれども、しかし、実際は、日本の貿易構造そのものに干渉する仕組みにもなっておるわけですから、この辺の仕組み、簡単でけっこうですが、ひとつ説明をまずしてください。
これによって、対米依存度の高いわが国の貿易構造そのものの変革をも期待いたしておるのであります。 第二に、わが国の景気変動を左右しておる大企業の設備投資と原材料輸入についての計画化を提案いたします。
とするならば、一体いまのOECDに加盟をするということによって、その国際収支の海運関係の赤字というものが、国内的な措置も不十分な状態の中において、しかも貿易構造そのものも改正をしないで、はたして黒字になるかということが、私たちにとっては懸念をしておるわけです。
そしてそれをやってみても、将来やはり貿易構造そのものにメスを入れない限り、OECDに加盟をしていくその積極的な理由がないじゃないか、私はこういうようなふうに考えますので、そういう立場から御質問を申し上げたわけです。
そういう面から見れば、これは念押しみたいな話でありますが、貿易構造そのものについて、私は何も中国大陸そのものを指摘して言うわけじゃないのでありますけれども、たとえばインドにおける鉄鉱石なんかは、鉄道技術者を持っていって開発をしてやっておるわけですね。ところが、どうもこれが中途はんぱになっている。
次には、貿易構造の問題ですが、アメリカ一辺倒の日本の貿易構造については、先ほど言いましよような資本主義国間における過剰生産による内部的な対立あるいは矛盾、そういうものと関連をして、やはり日本の貿易構造そのものの転換期に立っておると思うのです。それについて、自由化々々々と言いますけれども、東側との自由化というものは行なわれないわけですね。
アメリカあるいはヨーロッパの資本主義諸国における景気の波動が影響して日本に一時的な波が生ずるという景気循環的な意味における昨年からことしにかけての行き詰まりと将来に対する展望が楽観を許さないということではなくて、やはり日本の貿易構造そのものが構造的な矛盾に逢着しておるという点を、日本国民として、党派を越えて、政治に関係する者、経済を憂える者が共通のテーマとして取り上ぐべき問題ではないかと思うのです。
私はこれらの国際収支の逆調というものが、あるいは経済危機といわれていくような心配のもとは、単にこれは一時的な現象でなくて、終戦後の長い間から続いている何といいますか、対米依存といいますか、そういったような貿易構造そのものの欠陥が、ここへきて世界的な立場に立った日本に現われてきておるように思っているわけでございます。
中国問題について首相がアメリカ待ちの態度をとられるのは、現在の日本の貿易構造において、アメリカの持つ比重があまりに大きいからだと思いますが、一本の柱に寄りかかる貿易構造そのものが日本の地位を不安定にしているのでありまして、アメリカ、西欧、共産圏、AAグループというように、柱の数をふやすことが、安定した貿易構造なのであります。