1955-07-22 第22回国会 参議院 商工委員会 第30号
しかるに日本側が譲歩しないというので、一時非常に暗礁に乗りかけたことがあったのでありますが、わが方といたしましては、低関税の据え置きは高関税の引き下げと同様の価値を有するというガットの関税交渉の原則を極力主張いたしまして、それとともに当方の貿易尻のアンバランス等をとらえまして、極力関税を引き下げないようにいたしたのであります。
しかるに日本側が譲歩しないというので、一時非常に暗礁に乗りかけたことがあったのでありますが、わが方といたしましては、低関税の据え置きは高関税の引き下げと同様の価値を有するというガットの関税交渉の原則を極力主張いたしまして、それとともに当方の貿易尻のアンバランス等をとらえまして、極力関税を引き下げないようにいたしたのであります。
時間がございませんから詳しい話ができませんけれども、小笠原大蔵大臣のように貿易尻は改善されて来た、或いは今の緒方副総理のように終戦後から見るとよくなつて来た、こういうようなことではこれは話にならんと思います。中国よりも今日本が経済水準が低いとは思いません。
なお、御指摘の貿易尻の決済まで持つて行けるかどうかという全体の問題は、やはり現在の段階ですと、私的の契約といたして処理いたしておりますので、これを直ちにそういつた決済で国と国との間の貿易の、こちらの支払に利用できるような状態にまで持つて行くには、まだまだ今後研究して見なければならんじやないかと、こういうふうに思われます。
それはなぜかと申しまするならば、日本は貿易尻をできるだけ多くし、できるだけ有利に好転させてそれで以て食つて行くという以外にやり方はないと、これは始終言われておることでありまするが、若しそういう立場に立ちましたといたしましたならば、今外務大臣の言われた銀行家の立場に立つてこの賠償問題を解決するということは最も不得策でなければならん。
併しお話のように東南亜諸国との国交回復ということは、単に貿易尻がどうなるかということも大事でありますが、それ以上に精神的に非常に私は大きなものがあろうかと思つております。勿論この国民負担という点から、無理も多少止むを得んかと思う点もありますので、できるだけまとめるべく努力をいたしておるような次第であります。
○政府委員(松尾泰一郎君) インドネシアからの砂糖の輸入につきまして、その上に抱合せましてインドネシアの物産を買わなければならんということにいたしましたのは、今大臣からもお話のありました通りでありまして、まあ非常な輸出超過になつておるような状況でありまして、何とかしてこの貿易尻の改善をしたいということなんでありますが、インドネシアの産品は若干国際価格に比べまして価格も高いというような状況でありまするので
それで、そうかといつて今外資が足りないときに、為替資金が不足しておる場合に、そうその安いからといつて外国から燃料を入れたんじや、貿易尻の上から言つても困るし、又国内の石炭業者はそれじや実際困る。これは尤もだと思うんですね。併し今仰せになつたように竪坑掘つてこれからやるといつも、なかなかそういうわけに行かないですね。
○政府委員(清井正君) これがどういうふうに決定をいたさなければなりませんか、考えておるのでありますが、仮にこれを許さなければならんという立場になりますと、恐らくこれは日韓相互の貿易尻の関係からだろうと思うのであります。
ただ残されておる問題は貿易尻の貸越しをどう整理するかという一点に帰すると思いますので、これには必ずしも朝鮮に求めるものが海苔の一万帖やそこらに代るべきものがないということではなく、研究なされば私はあるのじやないか、研究が足らんから安易な海苔に途を求めておるということであつて、研究をすればまだまだ日本の産業、民生に寄与し得るもので韓国に求めるものはあるのではないか、こういう感じを持つのであります。
それでその貿易尻をよくするというようなお話が強く言われておるのでありますが、そういうことをなす、それを行うことのもとをなすものがこの科学技術の振興であり、科学技術に関係する研究だと思うのであります。
今回の協定で従来とやや異なりましたところは、裏付けになります貿易尻の問題につきまして相当詳細に話合いまして、或る種の計画ができたということでございます。只今スターリング地域の貿易は、御承知の通り一昨年までは出超であつたのでありますが、昨年は先方の非常な輸入制限の結果としまして、輸出が一昨年に比べて約半減いたしまして、一年間に約一億ポンド以上のこちらの持出しになつてしまつたという状況であります。
それに関しまして只今高良さんがおつしやいます貿易尻のほうで相当日本の貸越があるので、これを賠償に利用したらというようなふうなお活も一部にあることは承知いたしておりまするが、併しこれは飽くまで商業上の債権債務の関係になりますので、これとは別個に考えなければならないという建前においては大体インドネシア政府側も了承しておるようであります。
粗糖の輸入につきましては、原産地でございまするキユーバ及び台湾から直接輸入いたしまする場合と、第三国の貿易尻を改善いたしますために、第三国を通じまして輸入いたしまするスウイツチの場合と、それから輸出とのリンクにおきまして、バーターで以て輸入する場合とがあるわけであります。
併し一応の見通しといたしまして将来、今日の貿易尻を見ると、実に悲観的なものがあるわけで、一般に一体どういうふうな将来の発展があるのであろうかという点が問題になるのであつて、例えば中共を含むこういつた地域に対する緩和が政府としてはどういうふうに具体的にこれを進めているのか、或いは又その見通しがどういう状態にあるのか、こういう点を一つお伺いしたいと思います。
これはいうまでもなく貿易尻がよくなる、輸出なり或いは特需が去年よりも殖え、そうして外貨の蓄積が殖えるという見通しでありますが、まあこの見通しも相当問題がある。現在のような輸出状況、特需の状況も含めまして、これは輸出のほうは去年よりも減るんじやないかという見通しが強いと思います。一方輸入のほうはそれは必需品が大部分でありますからこれは減らない。
こういう形で日本の貿易は御承知のように、例えば安本の今年度の見通しにおきましても約七億ドルの貿易尻の赤字が出るのでありますが、これを埋める手段としましては、先ほど木村君から指摘されましたように、特需への期待或いは米軍が日本国内で使用するところのドルに求められておるのであります。
で国際収支の面をまあ覗いて見ますというと、今年度の貿易尻は、これは言うまでもなく、最初の安本の計画よりしまして五億ドル赤字ということになつております。殊にドル地域におきましては、これは七億ドルの大きな赤字になつておる。それでこの貿易尻を埋めるためにどういうようなこれは収支のバランスをここで安本では計画に載せておられるかと見ますというと、先ず特需に対して三億の期待を持つておる。
これは数字にしましても、中途で挙つておりますが、挙つておるものはまだ確定的なものじやない、こういうお話でありますが、併し貿易の減退、そしてその穴埋と申しますか、その代りに貿易尻が合うために、七億ドルの特需がある、こういう見通しをされておるようでありますが、七億ドルの特需は、これは希望ではあつても、従来の実績から考えましてその見通しは甚だ困難なように考えられますが、この特需の点についてはどういう工合に
二十七年度の輸入を二十六年度の四億二千万ドルの同程度として、この範囲に輸出を押えるとしますれば、貿易尻の出超は約二千万ドル程度となりまして約五分の一ぐらいとなるのではないかと思うのであります。これが私の杞憂に終れば幸いであります。
○油井賢太郎君 問題は元に戻しまして、先ほどの貿易尻の問題ですが、去年一年を通じて大体バランスはガリオア輸入によつてとれておるというわけですが、そのため一般の資金によるところの輸出は増進して、ドルの蓄積は殖えたこういう結果を生じておるが、これに対しては現政府として殊に経済閣僚のナンバーワンの大蔵大臣としまして去年の貿易総体についての我が国の一体成績というものは成功であつたか、失敗であつたかということをどうお
ただ皮革の一番の供給源であるところのアルゼンチンが貿易尻の関係からまだ買付をいたしておりません。最近の情報によりますとアルゼンチンのほうも日本のほうから相当のものを買い始めるという情報でございますので、そういう状況になりますればアルゼンチンからの皮の買付も今後見込があるということに相成る次第であります。
すでに公表されておるものが二億ドルというお話がありましたが、これは何か昨日あたりの新聞には二億六千万ドルが大体決定したというようなのがありましたが、先般なんか非常に東南アジヤ方面で、日本品の買付を焦つているというような関係から、東南アジヤ方面では、大体におきまして今までの債務関係の型を破つて、そうして貿易尻の均衡を考慮しないようにというように、この間タイが声明したような話もありますので、それに対応してかどうか