2003-06-30 第156回国会 参議院 行政監視委員会 第7号
民間金融機関の貸出残高圧縮は専ら中小企業向け貸出しにしわ寄せされていると言えないこともありません。民間金融機関によりますこのような貸出し姿勢の実態につきましては、私も各地の中小事業者の声を直接あるいは間接に聞き及んでいるところであります。その典型的なものは、財務内容が今までと変わらないのに借入れが困難になっているという数多くの苦情であります。
民間金融機関の貸出残高圧縮は専ら中小企業向け貸出しにしわ寄せされていると言えないこともありません。民間金融機関によりますこのような貸出し姿勢の実態につきましては、私も各地の中小事業者の声を直接あるいは間接に聞き及んでいるところであります。その典型的なものは、財務内容が今までと変わらないのに借入れが困難になっているという数多くの苦情であります。
先日私たちが調査したある有力都市銀行では、昨年の十二月中旬に各支店長を集めて、ここで九八年三月末の貸出残目標についての経営方針を文書で示して貸し渋りを推進しているわけですが、その中で、各支店ごとに、九七年十一月三十日の残高に比べて三月末までに幾ら貸出残高を減少させるかの割り当て額、貸出残高圧縮のノルマを、この支店は三十億、こちらの支店は六十億、あるいは百億と、それぞれ支店ごとにノルマを配分しています