1985-06-06 第102回国会 参議院 大蔵委員会 第15号
邦銀のいわゆる対外債権も、国内の金融緩和を反映しまして、貸付競争が原因となって近年急増している、こういうふうに思われるわけでございますが、邦銀の対外貸付残高を金額をもってお示し願いたいと思います。また、中でも中南米向けの貸付状況がどういうふうになっているのか明らかにしていただきたいと思います。
邦銀のいわゆる対外債権も、国内の金融緩和を反映しまして、貸付競争が原因となって近年急増している、こういうふうに思われるわけでございますが、邦銀の対外貸付残高を金額をもってお示し願いたいと思います。また、中でも中南米向けの貸付状況がどういうふうになっているのか明らかにしていただきたいと思います。
○政府委員(宮崎知雄君) 長中期の外貨貸し付けに当たりましては、ただいま大臣から御答弁がございましたように、その資金調達の面におきましても短期の資金を借りてこれを長期のものに回すというようなことは、健全性という観点からもこれは一定の限度を置くべきだというふうな考えで指導をしておりますし、それからまた貸付競争が余りひどくなって金利のダンピングというようなものを招いて、それが対外的な批判につながるとか、
もし大企業の設備拡張、これに対応する市中銀行の貸付競争、金融繁忙などをもって高原景気と言っているならば、大企業と中小企業との企業格差はいよいよ広がり、経済成長の不均衡は一そうはなはだしくならざるを得ないのであります。
佐藤大蔵大臣は、金融の正常化を強調され、適切な調整に遺憾なきを期すると言われたのでありますが、その手段として、投資の適正化は民間経済の自主的調整にまかせるということでありますが、民間経済の自主的調整がすべて失敗の連続であり、貸付競争が設備過剰をもたらしたことは、経済白書がみずから認めておるのであります。
金融を握る者は産業を支配すると言われていますが、日米両国の銀行業者の桁はずれな力関係の相違を思いますならば、貸付競争が今後行われ、且つ貸付を通じまして、やがて経営支配が起らないと誰が保証できましようか。貸付業務は、外国為替業務関係だけに限定すべきであるという金融業者の主張は、傾聴に値する見解であると思いますが、これが外交交渉において、貫き得ませなんだことは遺憾と言わなくてはなりません。