1981-10-22 第95回国会 衆議院 決算委員会 第2号
国鉄では貨物輸送近代化のため貨物列車を減量することとし五十三年度中だけでも貨車一万二百三十七両等の解体を行っておりますが、この解体に伴い十二トンの荷重に耐える輪軸二万四百三対を回収し、うち一万五千八百十六対をスクラップとして売却しておりました。
国鉄では貨物輸送近代化のため貨物列車を減量することとし五十三年度中だけでも貨車一万二百三十七両等の解体を行っておりますが、この解体に伴い十二トンの荷重に耐える輪軸二万四百三対を回収し、うち一万五千八百十六対をスクラップとして売却しておりました。
国鉄では、貨物輸送近代化の一環として、五十一年度から貨車約二万両を廃車する方針でその解体作業を行っており、五十三年度中に約一万両を解体しておりますが、これに伴い、十二トン長輪軸が約二万対回収されました。
また、国鉄は、貨物輸送近代化の名のもとに、主として大企業の利用する物資別基地や臨海鉄道の建設に投資の六〇%も費やし、その上、日本オイルターミナルに対する二十四万平米を初め、莫大な用地を無償で提供し、また、本来会社が負担すべきこれらの固定資産税をまで支払うという、手放しの奉仕ぶりを示しています。このような大企業に対する優遇措置は、公平の立場から許さるべきではありません。
国鉄がいかように弁解されようと、貨物部門の赤字は、国鉄の貨物輸送近代化の立ちおくれが原因であり、その根底に総合交通政策の欠除があったのであります。この失敗のしわ寄せを、一方的に国民に押しつけるようなやり方を認めることはできないのであります。 反対の第四の理由は、国鉄の独立採算制の問題であります。国鉄の赤字財政の原因は、時代に即応しない独立採算制に固執し、国鉄への財政援助を怠ったためであります。
今回の再建対策では、国鉄の経営基盤を強化するために、思い切った合理化を進めます一方、新幹線の建設、貨物輸送近代化等のための工事を大幅に拡充しております。そして、再建期間の後半には、国鉄の収益力は著しく改善せられます。五十七年度には、償却後の損益が黒字となるものと期待しておるわけでございます。
政府は、新全総に基づいて、大企業本位の貨物輸送近代化や、もうけ本位の新幹線建設を進めようとしております。これには膨大なる資金を必要とすることは言うまでもありません。しかし、政府は、今回の新財政再建でも向う十カ年間に二兆円の助成をするにすぎず、これでは新たな借り入れ金を一そうふやすことになることは明らかであります。
同支社におきましては、当面の問題として通勤輸送については、第二次阪和線の複線化、大阪環状線の八両運転設備改善等を、貨物輸送近代化については、成長産業物資別輸送及びコンテナー輸送体制に即応する輸送設備の整備等を積極的に推進するほか、万国博覧会の四十五年開催に伴う鉄軌道整備計画の一環として線増、車両基地新設等の整備が懸案事項とされております。
この三つに実は貨物輸送近代化の重点を求めておるわけであります。あとの二つは御質問の範囲外でございますので、一応駅について御説明申し上げますと、現在私の方では約四千の貨物駅がございます。四千と申しますと大体五キロに一カ所ずつ駅があるわけでございます。全国で二万キロでございますので、約五キロについて一カ所でございます。