1989-11-21 第116回国会 衆議院 運輸委員会 第3号
国鉄の貨物輸送活動は、昭和四十五年度をピークに減少傾向に転じ、我が国の貨物輸送構造は大きな変貌を遂げてまいりました。国鉄貨物輸送の再建計画に基づく輸送力の削減の時代には、通運事業者といたしましても大きな犠牲と経営努力が求められてまいったのでございます。
国鉄の貨物輸送活動は、昭和四十五年度をピークに減少傾向に転じ、我が国の貨物輸送構造は大きな変貌を遂げてまいりました。国鉄貨物輸送の再建計画に基づく輸送力の削減の時代には、通運事業者といたしましても大きな犠牲と経営努力が求められてまいったのでございます。
それから、そういう表面的な原因ではなくて、やはりその背景といたしまして、我が国の貨物輸送構造の変化、すなわち言いかえますとトラック輸送、特に事業用トラック輸送のシェアの拡大、それからこれに伴う車両数の増加ということが考えられるのではないかと考えています。
それだけ陸上貨物輸送構造というものが変化しておるのに対して、いままでそれに十分対応できなかったというふうな状況を踏まえて考えてみますと、貨物運賃の値上げにはある非常に限られた限界がやはりあるのではないか。こういうふうに私たちは考えておるわけでございます。 したがって、貨物、旅客を俄然と分けまして、それぞれ収支の採算がとれるように上げるとすれば、貨物運賃を物すごく上げなければならない。
そういう点、東武に対して免許の更新、認可の更新をしてきた、そしてまた国鉄自体としても、貨物輸送構造の変遷だということで、そういう計画があったけれどもあきらめられたということでは、これは容易ではない事態であります。そういう点で、そういう考え方を再検討していただく気持ちがあるかどうか、重ねてお伺いをします。