○吉國参考人 私どもの地方銀行協会は、全銀協に全体として属しながら別にできているわけでございますが、これも一種の歴史的なものでございまして、戦前にいわゆる財閥銀行が国債のシンジケートを結成していて、それ以外の銀行が集まってやったというようなことでございますが、現在は、地方銀行というものが例の戦時中の一県一行主義で大体府県単位に集中して支店を持っておりまして、活動がほとんどそこに制限されている。
特に財閥銀行と言われる銀行は、今日私どもがテレビその他を見ておりますと、コマーシャルを出しますのにそういうトラストのようなものがずらっと並んで出て、その中心にこれらの財閥銀行がある。
さらに、その大会所信にも明らかになっておりますように、いまや銀行は大衆化路線——私たちのことばで言うならば大衆化路線を踏まえなければならないと明記をしておるんですから、旧財閥銀行とは本質的に違うわけですね。そういう点からするならば、たとえば最近経団連の会長は割り当てをしない——このことばに端を発して、東京電力等でこの問題に対処する画期的な発言がなされております。
また、大蔵省もどうもそういうようなことについては賛成のようでございますが、少なくともあまり系列化されてしまってやると、銀行の本来の使命から逸脱して財閥銀行のようになってしまえばどうもおかしいことになるんじゃないか。
だから、私は、大銀行、財閥銀行に引きずられるような行政指導になってはいかぬという心配から質問をしているわけです。そういう点をこの次の機会に資料を提出願って、これからの金融自由化の問題、CDの問題、さらに正味準備金と預貸率の関係の問題、そういうような点は次回に質問をいたしたいと思います。きょうは割り当て時間が終わりましたからこれで終わります。
わが国は昭和三十一年でしたけれども、ここで公取から財閥銀行が大企業に貸し出しておる実額を資料提出を求めたら、そのときずっと出てきました。そうすると、えらいことです。その後幾ら出してくれと言っても銀行業務の秘匿事項として出てきませんからそれはわかりませんけれども、その当時の率でずっと高まっておることはこれまたおおいがたいと思うのです。
それから、次にお尋ねしたい点は、銀行法で貸し付け限度額ですね、一つの銀行が財閥銀行に引きずられて、このごろ、たとえば、名前を言ってはいけないかもしれませんけれども、財閥銀行ではない、誕生した銀行が最近はだんだんと財閥銀行に引きずられて、あるいは巻き込まれていって、中小企業等のめんどうが見切れなくなってきている。そこで、銀行法の改正というのは、私は非常に大事なことだと思うのです。
つまり、政府が強制的に国民に銀行に預金をさせて、銀行、特に財閥銀行は預金によって日本銀行に借金を返すときに手元金の増加を来たしているのですね。そして一時的にせよ、これを運用することによって利潤をあげることができた。こういう結果を招来させるために、通貨を流通必要量以下に収縮させて、なるべく多額の預金を銀行に集積させる必要があった、こう見ざるを得ないのです。
最近の二回にわたる景気変動がいずれも、大企業の設備投資の行き過ぎ、これに伴う大企業の輸入資材需要の行き過ぎに最大の原因があり、この原因を作ったのは、旧財閥銀行ごとに系列産業体制を競争的に作り、ここに二重投資、過剰投資を生んだからなのであります。したがって、わが国の大企業間の過当競争を排除するためには、現在の系列金融のあり方を根本的に改正する必要があります。
今までもそうですが、大きな企業は系列銀行を持っており、財閥銀行があるわけです。その上に総合的に国家の投融資を含んで、そういうように緩和される。その恩恵を受けるのは一体だれか、最近そういうふうに手直しをされつつあるときに恩恵を受けているのはだれかといえば、これは中小企業じゃないと思うのです。
ところが、他の財閥銀行は一月になっても二月になっても三月になっても依然として盛んに輸入金融をしておる。このことから判断すると、東京銀行と日本銀行との間にどのような話し合いがあって東京銀行が早くから引き締めたか、それは存じません。
あなた方は大きな財閥銀行を代表して、その預金なり貸金の上に立ってこの会社を押えているわけです。そういう大きな責任を持っておられるから、ことにこうした問題が国会において去年から問題になっている。公正取引委員会においても、これは長い間問題として取り上げている。であるからして、それはどういう実情であるくらいのことがわからぬということでは、われわれとしては無責任きわまると思う。
現に、財閥銀行は、その財閥系統の企業に、また、それに続く大銀行は、いずれも特定の企業に密着し、特に重役陣の交流を行うなど、かくて、これらの銀行は、それらの特定企業の資金調達のための窓口機関に堕し去っておるといっても過言ではない。金融の公共性は有名無実で、預金者の安全をこれで確保しておるとは言いがたいでありましょう。
たとえば、前述せる大法人の実効税率列記のうち、二二・五%の実効税率を享有する五大銀行、すなわち、財閥銀行を初めとする甲種銀行は、公認為替銀行として現在輸出入為替の八割の取扱いを壟断しているが、在日外銀及び在外の外銀の従属的コルレスに堕して、その自主性を失い、為替専門銀行を創設した政府のポリシーに反して、為替専門銀行に対するジェラシーに終始し、政府の信用に依存し得る安易な現在の立場に、いたずらに偸安の
しかしその過程におきましては、政府の庇護のもとにノー・リスクで為替の利ざやだけをかせいでおるところの、いわゆる財閥銀行を首唱者とする反動的な陳情等が引きも切らず行われておるように聞いております。私は、しかしながらそうした声に惑わされずに、徹底的に所信を実行していただきたい、かように思います。
選考は当っては海運局として、この船ができる、それによってどこに回す、どのくらいの採算がとれる、船の性能はこういうものである、船価は安い、それでは船主の経営がまじめであるとかまじめでないとかいうことをごらんになって、そしておきめになるべきであって、一々それが財閥関係か何かの会社で、銀行の方にいろいろ手が回っておって、銀行の方からすぐ補償するとか、あるいは財閥関係の船会社は、みんな財閥銀行を持っておりますから
或いは又財閥銀行の貸出等を我々が見ましても、自己資本の三〇%になんなんとする大きな一件数億、数十億の融資をしておる事例も我々は見ておるわけであります。従いまして今の金融引締政策というものは詰まるところ集中融資であり或いは系列融資であるという、銀行資本の背景を持つ特定大企業には融資の自由が与えられておるけれども、中小企業というものは完全に銀行の窓口から締め出しを食つておる。
特に顕著な例としては、日常新聞なんかでもよく言われております選別融資という言葉を使つて、非常に厳重なふるいにかけておるというようなことを言つておりますが、しからば選別融資というものが完全に行われておるかというふうに見ますと、特に六大銀行、前の財閥銀行の系統を引いたものは、選別融資でなくて系列融資、いわゆる同一系統の大規模な企業に対して融資をしておる。
いわゆる企業の縦の構成として、戦前におきましても今の財閥銀行というものが企業と結びついて、そこに特殊な一つの世界をつくつておる。これが戦後におきまして特にその傾向を強めていまして、いわゆる縦割融資の問題でこの点をこずいている傾向があります。こういう現状を、この委員会のこういう雰囲気では為替専門銀行をチヤンピオンとすべしということを打出していますが、現実の問題としてこのことは解消しておらぬのです。
むしろこうした外銀の反撃が起るだろうということの一つの宣伝といいましようか、これは外銀と従属的コルレスにある財閥銀行のむしろためにせんとする意図か、あるいは無定見による、私はこういうふうに考えております。ただ問題は、先ほど春日君の示唆されたように、三百六十円の維持のための保証積立てというふうな意味合いがあるかどうか、この点についてお伺いしたいのです。