1969-07-02 第61回国会 参議院 災害対策特別委員会 第8号
そういうような非常な資源を持ちながら、災害を伴って痛ましい歴史を残しておるわけなのでありますが、そこで私はなぜそのような美林を持ちながらそういう豪雨ごとに災害が起きて痛ましい事態になるのかということを考えて、どうしてもこれは疎漏な治山がそういう結果になってきたのじゃないかと考えざるを得ません。
そういうような非常な資源を持ちながら、災害を伴って痛ましい歴史を残しておるわけなのでありますが、そこで私はなぜそのような美林を持ちながらそういう豪雨ごとに災害が起きて痛ましい事態になるのかということを考えて、どうしてもこれは疎漏な治山がそういう結果になってきたのじゃないかと考えざるを得ません。
次の二ページの表は、三十一年発生公共土木施設被害額の各台風なり、あるいは豪雨ごとの被害額の表でございます。
南九州一帶は大部分がシラス地帯でありまして、これが豪雨ごとに崩壊し、災害の重要なる原因となつております。崩壊前のシラス層は、ほとんど垂直に近い傾斜にて安定しているのでありますが、豪雨に際しましては、シラスは吸水性強く、水流にもろいため、垂直崩壊を来し、一旦崩壊せるシラスは、凝集力なき微粒子となつて下流に流送され、河床を上昇せしめ、洪水による諸災害にさらに拍車をかけておるのであります。
○田中專門調査員 兵庫縣下の天川は加西、飾磨及び印南三郡を貫流する大河川で、流域には九箇町村二十町歩の田畑があつて、産出する農作物は莫大な量であるが、この宝庫を養う天川は治水施設を欠いているため、豪雨ごとに家屋、田畑等の被害が多いから、災害防除のため速やかに改修工事を施行されたいというのである。
本工事の沿革は十勝川の豊頃村までの箇所は北海道第二期拓殖計畫改定のためにすでに施行されまして、ただこの下流が残つておりますために逆水がまいりまして、この地域は豪雨ごとに困つておるようなわけであります。
次に島田川の河川改修でありますが、これも同じく高森町、玖珂町、祖生村、伊陸村の四箇村で、島田川上流地帶はただいま申しました砂防が十分できていないために、豪雨ごとに堤防を決壞し、橋梁を流出し、田畑を荒廢に歸せしめ、災害人畜に及び、目をおおうの慘状を呈しておるのでありまして、未だに賽の河原になつておるようなところが多々あるのでありまして、一日も早くこれが改修をやつていただきたいのであります。
また川幅の擴大に伴いまして、平地部の優良耕地は段々と減少し、豪雨ごとに流下する土石は、沿岸耕地に有害なる火山質砂礫を混入いたしまして、これらに起因する減産量ははかり知れないものがあります。