2016-05-20 第190回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第3号
こうした昨年と一昨年のタイミング、そして今年の各国のこの問題に対する賛否の状況、様々なものを勘案しながら、今年、我が国としてこの問題を議題化するタイミングについては、いつが最も効果的であり、そしてしっかりと議題化を確保できるか、これを総合的に勘案しなければならないと考えます。
こうした昨年と一昨年のタイミング、そして今年の各国のこの問題に対する賛否の状況、様々なものを勘案しながら、今年、我が国としてこの問題を議題化するタイミングについては、いつが最も効果的であり、そしてしっかりと議題化を確保できるか、これを総合的に勘案しなければならないと考えます。
そして、もう一つ大事なことは、安全保障理事会においても過去二回にわたり北朝鮮の拉致を含む人権問題が議論されているということで、この議題化を継続していくことが極めて私は重要だと思いますが、今まで過去二回、安保理における議題化の経緯について御説明をいただきたいと思います。
○塚田一郎君 過去二回、多数決によってこれが議題化をされたということなんですね。常任理事国五か国、さらに非常任理事国十か国、合わせて十五か国のうち最低九か国は賛成をしないと、国連の安全保障理事会での人権問題、北朝鮮の人権状況に対する議題化が行われない、これが実態です。残念ながら、過去二回のケースを見ると、中国は反対、ロシアも反対と。
北朝鮮の人権状況に関しては、国連調査委員会の報告を受けて昨年十二月の国連総会本会議において北朝鮮人権決議が採択をされ、さらに安全保障理事会においても議題化をされております。しかし、残念ながら、安保理での制裁決議ということになると、中国、ロシアの拒否権の行使という壁があるわけで、なかなか簡単ではないと。 そこで、何が大事かというと、各国が独自に制裁を多用するということだと思います。
特に雇用という問題なども含めて、これは幅広く取り組んでいく必要があるんだというふうに思っておりまして、そんな問題意識を持って、これからも検討会議において議題化して、検討していきたいというふうに思います。