1952-07-28 第13回国会 参議院 地方行政委員会 第71号
こうした場合におきまして、一般の国民から、ややもすれば警察国家再建の疑いを以て見られるというようなことにもなる虞れもありまするので、警察長の全員の意見としましては、この六十一条の二というものに対しまして、相当強い制限を附して、将来こうした心配のないような確固たる方法を講じてもらいたい。かような意見が非常に強く出ておりまするので、これは私から一つこの点を申上げておきたいと存じます。
こうした場合におきまして、一般の国民から、ややもすれば警察国家再建の疑いを以て見られるというようなことにもなる虞れもありまするので、警察長の全員の意見としましては、この六十一条の二というものに対しまして、相当強い制限を附して、将来こうした心配のないような確固たる方法を講じてもらいたい。かような意見が非常に強く出ておりまするので、これは私から一つこの点を申上げておきたいと存じます。
また莫大な警察費、予備隊費、特審費等を計上したことによつて見られるごとく、警察国家再建の予算であります。軍事的、警察的国家構造へ転換するための首切り予算であります。重税と物価高、低賃金でますます国民生活を奴隷化する予算であります。今回の予算案は、まさに独立への橋渡しの予算どころか、植民地と戦争への橋渡し予算であるといわなければなりません。
(「そうだ」「うまいものだ」と呼ぶ者あり、拍)これら一連の政府の政策は、曾つての特高警察又は警察国家再建の徴候でこそあれ、民主主義政治のるべき政策ではないのに、政府みずからかくのごとき政策立案を堂々と発表していることは極めて遺憾であります。これがポツダム宣言に要求されているところの責任ある民主政府でありましようが。