1955-05-11 第22回国会 衆議院 法務委員会 第7号
私はもしこの問題について何を言うかというお話であるならば、いま少しく私どもの方でも資料を整え、かつ法務委員会といたしましても、いま一度前の調査委員会のようなものをこしらえて、そうしてお調べを願わなければならぬと思いますが、ともかくきょうは——ともあれいまだに後藤という警察ボスのばあさんが、委員長の報告によりますと、仕入り厳禁とありますが、しかし今なおやはりやっておるのです。
私はもしこの問題について何を言うかというお話であるならば、いま少しく私どもの方でも資料を整え、かつ法務委員会といたしましても、いま一度前の調査委員会のようなものをこしらえて、そうしてお調べを願わなければならぬと思いますが、ともかくきょうは——ともあれいまだに後藤という警察ボスのばあさんが、委員長の報告によりますと、仕入り厳禁とありますが、しかし今なおやはりやっておるのです。
それから県会のほうには鳥取市の選出の県会議員にお願いしましたところ、その議員がおつしやいますのには、国会の法務委員会は、鳥取県の警察などとは決して具体的なつながりがないから公平に調査ができるであろうけれども、鳥取県の警察関係の県議会の常任委員会は、実は警察署長出身の人とかあるいは警察関係の土木工事というようなものをなるべく自分のほうで請負いしようとかいうふうに、自分らの口では言えないけれども、警察ボス
それをかような、一体取締られる側の人間がみんな幹部になつてやつておるところに、いわゆる警察ボスなるものの発生が現われて、風紀を乱し、暴力行為があつても、彼らが口をきくことによりまして、警察権の発動が鈍る。普通ならばただちに検挙処断さるべきような行為をやつておつても、彼らがもらい下げればそのままうやむやに終つてしまうということが、私は今日百弊のもとだと考えるのであります。
まず第一に、この新宿の問題として考慮すべきことは、風紀の問題及び暴力団の横行の問題、そうしてこれが乱れる根本原因として、いわゆる警察ボスの存在、こういうものにつきましてお尋ねしたいと思う。これは新宿のみに限らず、盛り場においては各種共通の事情があろうかと思いまするので、私どもは新宿をその見本としてお聞きしたいと存ずるのであります。
こういうふうな状態ではいわゆる警察ボスというものが跡を絶たない。新宿には数万、数十万の人間がおるのでありまして、相当の人物があるはずでありますから、そういう場合においては警察が相当のサゼスチヨンをいたしまして、いかがわしい人物を出さぬように御努力を願うとともに嚴重に警告を発してもらいたい。
第五を拜見いたしますというと、「政界の要職に在る者が警察ボスと称せられる人物であり、現に刑事被告人である佐藤昇から政治献金を受けたことは明白な事実で」云々とこうあるのであります。
それから「警察ボスと称せられる人物であり、現に刑事被告人である佐藤昇から政治献金を受けたことは明白な事実で、」とこう抑えておる。そうしてこの政界の要職に在る者がこういうようなよくない人間から献金を受けたことは明白である。
○委員長(伊藤修君) それを佐藤を通じてあなたにお願いするということは、佐藤が余程警察ボスとして力を持つているという鹽谷氏の考えだつたわけでしよう。
○委員長(伊藤修君) まあ地方へ行きますと、御存じでしようけれども、いわゆるボスというものが、警察ボスというものがどこの地方にもあるのですね。その場合に警察の方の誰か一人知遇を得て、それからどんどん内部的に力を拡大して行つて、そうして警察に対するところの、いろいろな利用の用に供しようというのが多いのですね。そういうことになりますと、日本の警察界の根底が乱れて来ると思うんですね。
警察ボスというものであるらしいな。本人が、警視庁のことなら俺は何でも始末をつけるというぐらいのことを冗談にも言う程の人なんだから、我々が眼が届かないということはしようがないが、この本庁におられる監察官が第一、第二、第三、第四と、どういうふうに分れておるか知らないが、併しそのいずれにせよそれを全然知らない、而も一年お勤めになつておる方が全然知らないというのは、何か機構上の欠陥でもあるのかね。
残るところは、警視庁におけるところのいわゆる警察ボスなり、ないしは特高を追つ拂われた追放組か暗躍したかどうかということが問題でありますが、今の法務府の特審局、これの追放者に対するところの検挙というものは、実に峻烈をきわめておる。われわれから言わしむるならば、少しは行き過ぎではないかと思われるくらい、嚴重にやつているのが実情であります。私、弁護士をやり、各種の事件にタツチしまして、痛切に感じておる。
○猪俣委員 われわれは文書をもちまして調査要求書を提出しておつたのでありますが、五井産業、国富産業社長の佐藤昇は昨年十二月詐欺事件によつて逮捕されたのでありますが、同人は警察ボスと言われ、昭電その他事件のもみ消しに暗躍、政界、警視庁、消防庁首脳部に多額の金品を贈賄したと言われておる。さらに警視庁においては同事件担当の捜査官等の身辺を逆に調査する等、捜査の妨害という不明朗な事態が発生した。
○林(百)委員 具体的に捜査の妨害の内容に入つて行きたいと思いますが、われわれが佐藤問題を究明するゆえんは、実は最近の捜査が警察ボスや、あるいは旧特高の追放ボス、こういう連中が警視庁、さらには検察当局にまで手を延ばして盛んにもみ消しをし、妨害をするという事実が巷間に瀕々として伝えられておる。これでは嚴正なる検察権の行使、それから捜査権の行使はできないように思うのであります。
このときも暗躍したのか、かつて警察ボスと言われた佐藤氏であつたということが、これはやはり新聞紙に出ているのであります。そこで厚生省の汚職事件をめぐる二百万円の贈賄容疑で問われた味の素株式会社常務鈴木恭二氏の事件については、検察当局としてはどういう措置をされたか、この点についての捜査の経過を話していただきたいと思うのであります。