1952-03-04 第13回国会 参議院 予算委員会 第14号
そういうふうに考えて行けば、結論としては、現在の予算のどこに我々の突破点を求めるかと言えば、イデオロギーを抜きにしても日本の国家財政全般からいつて、吉田内閣が計上しておるところの再軍備的の性格のこの講和予算が余りにも苛酷であり、余りにもひどい、こういうふうに我々はここに言わざるを得ないと思うわけであります。
そういうふうに考えて行けば、結論としては、現在の予算のどこに我々の突破点を求めるかと言えば、イデオロギーを抜きにしても日本の国家財政全般からいつて、吉田内閣が計上しておるところの再軍備的の性格のこの講和予算が余りにも苛酷であり、余りにもひどい、こういうふうに我々はここに言わざるを得ないと思うわけであります。
例えば明年度予算案は一口に講和予算と呼ばれておりますが、だとすれば、今度の平和條約に反対して来ました共産党や、或いは左派社会党や、労農党は当然予算案全体に反対しなければならないと思います。又日米安全保障條約に反対の右派社会党としては、防衛分担金や、安全保障諸費が多いとか、少いとかでなくてそれらの経費を計上すること自体に反対しなければならないと思います。
この予算は、講和予算と称しなから、重大課題でありまするところの賠償費かなお未確定のままに残されておるという点であります。
またこういう大きな差が、この講和予算を中心にしてだんだんとはげしくなろうとする傾向が強いのであります。これに対する通産大臣の意見を伺つておきたいと思います。
今回の補正予算の主たる特色は、第一に、政治経済情勢の好転によつて巨額の自然増收があり、一方において減税が可能になり、第二に、当初予算における経済の安定と復興の目的を達成せんとする基本方針が貫かれ、第三に、平和條約の効力発生以後における講和予算への過渡的性格が示されているという点であります。
事実上一応切離した関係にございまするが、そういうものであるという立場に立つ限り、これはまさしくいわゆる講和予算と称せらるべき性格を持つものである。そういう考え方に立つて我々が問題を見るときに、甚だ我々にとつては特に重要な内容を含んでおる、かように考えるのであります。
これこそ明らかに———予算であり、———予算であり、單独講和予算なのであります。人民は、かかる——政策遂行のための反人民的予算に対しては、民族の平和と独立のために、いかなる彈圧にも屈することなく、断固これを拒否し、その実行を不可能にするでありましよう。 わが日本共産党は、これに対し次のことを要求するのであります。
すなわち講和予算を豪語し、経済自立を表明せる政府が、ドツジ・ラインに便乗してその責任を回避し、日本経済の安定を遷延ならしめておるのであります。かかる無為無策なる本予算案は、現実とはまつたく遊離することはなはだしく、急転せる情勢に対応し得ない非科学的なものなるをもつて、わが党はこれを返上し、即時根本的な組みかえを要求するものであります。