2002-11-21 第155回国会 参議院 農林水産委員会 第4号
ただいま申し上げましたとおり、有明の海は私たちに様々な自然の恵みをもたらしましたが、その一方で、毎年五センチメートルのスピードで堆積する干潟が、後背地よりも標高が高くなる有明海の地勢上の特異性や毎年豪雨に見舞われる台風常襲地帯であること、また、河川が急峻で許容流量が少ないため容易にはんらんを招きやすいなどの諸条件が重なり合って、有史以来、この地域に住む住民に高潮や洪水、塩害などの被害をもたらしてきた
ただいま申し上げましたとおり、有明の海は私たちに様々な自然の恵みをもたらしましたが、その一方で、毎年五センチメートルのスピードで堆積する干潟が、後背地よりも標高が高くなる有明海の地勢上の特異性や毎年豪雨に見舞われる台風常襲地帯であること、また、河川が急峻で許容流量が少ないため容易にはんらんを招きやすいなどの諸条件が重なり合って、有史以来、この地域に住む住民に高潮や洪水、塩害などの被害をもたらしてきた
それから、たとえこの樋門を締めまして、洪水の際に下流に流しましても、下流のほうにおきましては同種の補助金によりまして桂川の護岸工事を漸次施行いたしておりますので、そういった許容流量から見まして、下流に被害を及ぼすおそれはないであろう、こういうような判断によりまして、この検査報告に記載したような結論を下したわけでございます。
しかし、現地を調査してみると、前記の樋門とびらはこれを閉鎖して土砂等の流入を防止することができ、また本川の許容流量などからみても樋門を閉鎖しても下流に支障を及ぼすものは認められないから、本件補助金は交付する必要がなかったと認められる。こういう指摘があるわけです。これは大へん重大なことで、金額はわずか千三百四十一万円ですけれども、同じケースが全国にたくさんある。