2020-05-27 第201回国会 参議院 資源エネルギーに関する調査会 第5号
リスクマネジメントが専門の東京工業大学の中村昌允教授は、欧米は、全てのリスクに対応することは無限の費用を要することになり、現実には実行できることではない、リスクゼロがあり得ないとすれば、現実的にはどこまでのリスクを許容するかになり、その許容レベルに対する社会の合意が必要になると述べられております。 資料二を御覧ください。
リスクマネジメントが専門の東京工業大学の中村昌允教授は、欧米は、全てのリスクに対応することは無限の費用を要することになり、現実には実行できることではない、リスクゼロがあり得ないとすれば、現実的にはどこまでのリスクを許容するかになり、その許容レベルに対する社会の合意が必要になると述べられております。 資料二を御覧ください。
前回の調査会で、ある参考人が、私たちが飛行機に乗るのは事故の可能性はゼロではないが許容レベルまで下がっているからだ、この考え方を原子力に同じように当てはめれば、お墨付きという言葉が適当かどうかは分からないが、許容レベルまで下げることができると信頼していいと述べられました。この発言には率直に言って驚きました。
お墨付きを与えられるかということについては、大きな事故が起きない対策は、今の体制あるいは安全基準で、ちょっとこの言葉を使わせていただきたいんですが、許容レベル、リスクというのはゼロにはならないけれども許容レベルまで下げることはできるという言い方が欧米の考え方です。ゼロではない、許容レベルであると。分かりやすいのは、飛行機に私ども乗りますけれども、事故の確率はゼロではないと。
また、環境の監視強化といたしまして、新たに、毎日の対応として、工事区域内での水質の定点連続観測の充実、毎週の対応として、国の職員による現地水質調査を実施しており、観測結果から工事による濁りの影響が許容レベル内であることを確認しております。
さらに、EU委員会の方では、環境、食品、飼料中のダイオキシンの削減戦略ということで、その一環としまして、食品中のダイオキシンの最大許容レベルにつきまして、牛肉及び乳・乳製品で脂質一グラム当たり三ピコグラム、魚類で一グラム当たり四ピコグラムと、こういったことが設定されまして、これに基づいて本年七月にこの最大許容レベルというものについての発効がなされるというふうな状況だと承知しております。
御案内かと思いますが、平たく申し上げれば国によっていわゆるディザィアラブルなレベル、つまり望ましいレベル、それから逆に非常にトレラブルなレベル、許容レベルといいましょうか、そういう考え方で決めている国もある、その中間的な国もある。
これは今後の調査だということでございますけれども、現地に行けば、被曝したかどうかということは、ハンド・フット・モニターとかその他フィルムバッジ等を調査すれば簡単にわかるはずのことでございまして、許容レベルを超えたような、あるいは許容レベルを超えなくても問題のあるような被曝を従業員が受けたかどうか、その点について御確認をしていただきたいと思います。
この結果によりますと、再処理施設からのトリチウムの量というものを検討いたしますと、まあ影響はあり得ないというのが結論でございますけれども、この放医研の研究結果によりますと、許容レベル以下では影響は見られないというようなデータが出ておるように聞いております。
昨年の秋東京でWHOのNOxクライテリア専門家会議が開催されて、そこでは動物実験から得られたNOxの短期暴露による濃度〇・五PPmを閾値にした公衆の健康を守るための最大許容レベルが〇・一から〇・一七PPm時間という値が合意されておりまして、ガイドラインとして提言されているという話が新聞等で伝わっておるのです。このガイドラインに基づいて環境基準の見直しを行うのが一体どうだろうか。
それから洗たく排水の問題でございますが、洗たく排水につきましても、放水口におきまして許容レベルにあるかどうか、それから洗剤の問題でございますとか、それから放射性のものにつきましても、これは当然のことでございますが、十分許容範囲以下にあるということは放出口で確認してから出す、かような措置をとっておる次第でございます。
最初の平常時の問題でございますが、これは当然一地点に何基置きましても、あるいは一つの地域に何十基置いたといたしましても、そのすべての複合効果による線量がたとえば五〇〇ミリレム、現在のどころ許容レベルが五〇〇ミリレムでございますから、それをこえてはならないと。
○参考人(都甲泰正君) 私も、先ほどの御質問になるかもしれませんが、要するに、低レベルの放射線、たとえば許容レベルでございますとか、あるいは天然放射線程度の放射線が人体にどのくらい影響があるかということに対しまして、学問的でないかもしれませんが、私ども常識で考えてなるほどと思います考え方は、われわれ人類は過去数十万年にわたりまして天然放射能を受けているわけでございます。