1972-04-28 第68回国会 参議院 本会議 第12号
しかるに、国家機密を云々し、みずからの欺瞞行為を、記者逮捕、起訴というすりかえを行なって、国民の知る権利を押え、表現の自由を踏みにじったことは、秘密外交だけが日本外交の基本方針であると国民は受け取らざるを得ないのであります。まさしく、暗く危険な外交姿勢であると言わざるを得ません。
しかるに、国家機密を云々し、みずからの欺瞞行為を、記者逮捕、起訴というすりかえを行なって、国民の知る権利を押え、表現の自由を踏みにじったことは、秘密外交だけが日本外交の基本方針であると国民は受け取らざるを得ないのであります。まさしく、暗く危険な外交姿勢であると言わざるを得ません。
ということは、今度の記者逮捕事件が起こって以来よくニューヨーク・タイムズの話が出るのです。第二のニューヨーク・タイムズでやろうじゃないか、こういう盛り上がりです。私は問題を明快にする意味において、せっかくニューヨーク・タイムズの話が出ておりますから、ちょっと調べたことを御披露して御参考に供したい。
新聞記者逮捕の問題でも、官僚がかってにきめた秘密、これをおかしたからといって刑事処分にしようという方向で、事実上、言論の自由を弾圧しているのは、あなた方の立場でしょう。どうですか。それで言論の自由を守りますなんて言えますか。
○国務大臣(中村寅太君) 西山記者逮捕の件でございますが、これは当初警察といたしましては、国家公務員法百条の違反である——蓮見さんに関連を生じまして、百十一条の違反に該当する事項がきわめて多いという容疑が深いということで逮捕しておって、今日まで至っておったのでありますが、昨日、御承知のように準抗告が決定されたのであります。
それから、総理は、今回の西山記者逮捕問題には関係がないのだということを強調されているが、かりに今日機密保護法が存在をしていたら、西山記者の逮捕はそれによって逮捕されることになるのだというふうにお考えになるのか。 第三点、今日機密保護法というような法律がない場合でも、今回の問題で世論の不安というものは非常に大きな政府の設定する秘密によって押しひしがれているという危機感に立っております。
こういう問題をあまりにも機密、機密といって、今回の記者逮捕等の問題に発展するようなことについては、私たちは納得できない、こう思うんです。この点についてはいかがですか。
○和田静夫君 まず、郵政大臣に尋ねますが、五日の夜に毎日新聞の記者逮捕と報道の自由の問題をめぐって、NHKで番組の企画が一度なされました。そして取りやめになっていますが、いきさつを御説明ください。
第三点につきましては、立松記者逮捕事件によって本筋の売春汚職事件の捜査とすりかえたようなことになるのではないか、徹底的な捜査を国民に確約できるかという趣旨のことでございます。
○林(博)委員 最後にいま一点お尋ねをいたしますが、この名誉棄損の問題に関しまして、読売新聞の八日付、あるいは毎日新聞の九日付等の新聞を拝見いたしますと、新聞労連から法務大臣に対しまして記者逮捕事件にからんで六項目の何か公開質問状が提出されておるという記事が出ておるのでございます。
その際いろいろお話もたくさん出たようでございますが、本件の問題に関する点についての調査の結果によりますると、立松記者逮捕をなぜ必要としたかという点につきまして、検事長は、関係者の供述に重大な食い違いがあるので、釈放したら証拠隠滅をされるおそれがあったために逮捕するようになった、それから十八日の読売の記事が作られるようになったいきさつを検察庁としては知りたい、それを明らかにするために逮捕せざるを得なくなったという
本委員会で取り上げられております汚職、名誉棄損、記者逮捕、この一連の問題に関しましては、私はそれぞれ問題を別にして究明をいたさなければならぬと思います。ことに汚職の問題に関しましては、われわれ国会議員の名誉にかけて徹底的に追及さるべきであると思いますが、与えられた時間がありませんので、私は簡単に名誉棄損の問題についてお尋ねを申し上げたいと存じます。
○佐竹(晴)委員 売春汚職に関する全体の問題といたしましては、これは御説の通りであろうと思いますが、しかし、この福田、宇都宮両氏に対する名誉棄損の問題並びに立松記者逮捕の問題につきましては、もうすでに相当に明らかにされてもおることでありますし、私はこれをここで御答弁いただいてしかるべきではないかと思うのであります。しかし、しいては求めません。
○竹内説明員 立松記者逮捕の理由について申し上げますと、本件の名誉棄損は、記事の内容である事実が真実であることが証明されれば罰せられないこととなっておるのでございます。従って、立松記者がどのような根拠に基いて真実と信じていたかどうかという点が問題になるのでございます。立松記者が真実であると信じたことに相当な理由があったかどうかを調べないと、犯罪の成否を決定することができないのであります。
しかし、一方におきまして新聞記者逮捕の事件なるものが突発いたしまして、いろいろな風説が流布せられまして、国会議員が登場してくると汚職はつぶれるのである、由来疑獄事件の検挙、捜査は、国会議員に波及する情勢が願事になってくるとつぶされるのである、過去の造船疑獄において見ても、あるいは先般の全購連事件等に見ましても、とかく途中において汚職、疑獄というものが腰折れになるということを国民はいたく憂慮いたしております
あなたは新聞記者逮捕で非常に重大なうずが巻いておることについてよく知っておることと思うのであります。そこで、この新聞記者逮捕事件はいろいろな角度から見て重大な問題が起っておるのであります。これは申し上げるまでもございません。