1961-06-01 第38回国会 参議院 法務委員会 第18号
そういうテロ殺人の教唆扇動をした者を無期というような非常にきびしい刑をもって臨んでおるわけでありまして、破防法にあるのは五年以下でありますか、自民党案も五年以下というふうに非常に軽い規定になっておりますが、あるいはテロ殺人本犯よりもむしろ教唆扇動者の方がより憎むべきであり、そういう教唆扇動者に対して威嚇的なきびしい法をもって臨むことの方が、より効果的だということから、意識的にきびしい教唆扇動という言論犯罪
そういうテロ殺人の教唆扇動をした者を無期というような非常にきびしい刑をもって臨んでおるわけでありまして、破防法にあるのは五年以下でありますか、自民党案も五年以下というふうに非常に軽い規定になっておりますが、あるいはテロ殺人本犯よりもむしろ教唆扇動者の方がより憎むべきであり、そういう教唆扇動者に対して威嚇的なきびしい法をもって臨むことの方が、より効果的だということから、意識的にきびしい教唆扇動という言論犯罪
公開の集会で人殺しをする場合はあるでしょうが、第二項の場合には、機関紙誌によって行なわれる犯罪行為といわれれば、もう言論犯罪だけですから、そういうふうに、そうした言論犯罪にあらざる団体の活動として行なった殺人行為もしくは殺人の予備、陰謀、そういう行為が集団行進の場所でないところで行なわれた場合の処分規定がない。それらとの間の均衡もとれていないのじゃないか。
第十条は、テロ殺人犯人を公然と賛美した者を罰する規定でありますが、本条は、テロ殺人の教唆、扇動ではないが、テロ殺人が敢行された後に、その犯人の殺人行為をほめたたえるがごとき不穏な言論は、きわめて反社会的な言論であり、テロ殺人を助長するおそれがあり、憲法で保障された言論の自由の範囲を著しく逸脱したものとして、社会的にとうてい許容し得ない犯罪的言論であり、かかるテロ殺人賛美の言論は、国民の法意識において言論犯罪
また言論犯罪というものが、現に現在の刑法体系の中にもあるわけでございます。たとえば名誉毀損罪などは、相手の人格権、名誉権に対する侵害的な言論——これはもちろん文書その他ですけれども、その言論そのものが反社会性を帯び、その反社会性が単なる反道義的という域を越えて、国民の法意識において犯罪的言論であると是認される限りにおいては、そのような言論犯罪は、現行刑法においても是認されておるわけであります。
に第十条は、テロ殺人犯人を公然と賛美した者を罰する規定でありますが、本条はテロ殺人の教唆、扇動ではないが、テロ殺人が敢行された後に、その犯人の殺人行為をほめたたえるがごとき不穏な言論はきわめて反社会的な言論であり、テロ殺人を助長するおそれがあり、憲法で保障された言論の自由の範囲を著しく逸脱したものとして、社会的にとうてい許容し得ない犯罪的言論であり、かかるテロ殺人賛美の言論は国民の法意識において言論犯罪
殺人犯人を公然と賛美した者を罰する規定でありますが、本条は、テロ殺人の教唆、扇動には至らないが、テロ殺人が敢行された後に、その犯人の殺人行為をほめたたえるがごとき不穏な言論は、きわめて反社会的な言論であり、テロ殺人を助長するおそれがあり、憲法で保障された言論の自由の範囲を著しく逸脱したものとして、社会的にとうてい許容し得ない犯罪的言論でありまして、かかるテロ殺人賛美の言論は、国民の法意識において、言論犯罪
(拍手) 第四に、テロ賛美の言論犯罪についてでありますけれども、いやしくも、テロ殺人が行なわれた直後に、そのテロ犯人の行為を賛美する、ほめたたえるというがごとき言論は、なるほど、直接実行行為には結びつかないでありましょう。けれども、テロ殺人を助長する最も悪質な反社会的な犯罪として、言論犯罪として、これは処罰に値するものであります。
現在の刑法の中でも言論犯罪というものがあるわけであります。
旧新聞紙法では、大体言論犯罪は司法処分であつた行政処分はただ単に手続に関するものだけが対象になつたのであります。ことに司法処分の中でも、発行禁止というようなものは、皇室の尊厳冒涜、安寧秩序、風俗壊乱、朝憲紊乱、陸海軍大臣禁止命令、外務大臣の外交上に関する重要なものの事項の禁止命令、そういうものに違反した場合に、重いときに発行を禁止させるというようなことになつておつたのです。