1992-06-04 第123回国会 参議院 文教委員会 第7号
まず最初の、親不在の場合の影響はどういうことが予想されるかということでありますが、多分非行がふえるんじゃないかとかということがいろいろ考えられるんじゃないかと思うんですが、今、親不在なのは、共働きの家庭だけじゃなくて離婚とかいろいろ親不在もありますし、現在でもあるわけなんです。学校五月制でたまたま土曜日にまたその時間がふえるということをおっしゃっているんじゃないかと私は思うんです。
まず最初の、親不在の場合の影響はどういうことが予想されるかということでありますが、多分非行がふえるんじゃないかとかということがいろいろ考えられるんじゃないかと思うんですが、今、親不在なのは、共働きの家庭だけじゃなくて離婚とかいろいろ親不在もありますし、現在でもあるわけなんです。学校五月制でたまたま土曜日にまたその時間がふえるということをおっしゃっているんじゃないかと私は思うんです。
その家庭を私はことさらに洗い立てるわけではないのですけれども、みな親不在の穴があいておるわけです。それから性格的にこれらの非行青少年は気は非常にやさしいですけれども力がない、こういうことがいわれております。これは東京家裁の森田判事の判断です。それから少年非行は社会全体のゆがみであり、学校教育の欠陥、ぐらつく家庭教育、結局おとなと子供との間の信頼感がやはりない。
しかし今度の事件で原因追及の中で一番大きな問題は、親がおって親がいないのと一緒だ、いわゆる親不在になっておるということです。家庭と子供、子供と学校、この間に断層があるということもさることながら、その一番中心は親不在であるということ、それから親が自信を喪失しておるということです。これでやはり考える場所を求めるということだけでは、私は対策が微温的だと思うのです。