1971-12-22 第67回国会 参議院 沖縄返還協定特別委員会 第8号
○国務大臣(福田赳夫君) 今回の覚書交渉の共同声明ですね。これは従来と大体そう大差ないようには思います。そこで、私としても、あれを見ましていろいろ感ずるところをあります。ありますが、いま、私は日中国交正常化をするためにまあまっ正面から取り組むと、こういう姿勢のもとに、何とかして政府間接触を開きたいと、こういうふうに考えながらまあいろいろ画策をしておると、こういう段階です。
○国務大臣(福田赳夫君) 今回の覚書交渉の共同声明ですね。これは従来と大体そう大差ないようには思います。そこで、私としても、あれを見ましていろいろ感ずるところをあります。ありますが、いま、私は日中国交正常化をするためにまあまっ正面から取り組むと、こういう姿勢のもとに、何とかして政府間接触を開きたいと、こういうふうに考えながらまあいろいろ画策をしておると、こういう段階です。
しかもいま御指摘の三つの点、これらの点は大体において、もう覚書交渉が成立をするこのとき予見されておった問題なんです。したがいまして、事情変更というお話でございまするけれども、重大な事情変更があったとは考えない。これはわが国としては、日米間の経済的緊張、これを緩和する上において非常に大きな役割りをしておる。その役割りを十分認めなければならぬ。
あるいは、覚書交渉の経過を伝えたニュースの中で、日本側の代表が普通の写真で映りましたが、当事者の周恩来首相の、これはただの肖像ではなしに、背景に群衆が手を振り上げて絶叫している一種の宣伝ポスターの絵が写真のかわりに使われて、私はどうも、それがいい傾向か悪い傾向か知りませんけれども、非常にあ然とせざるを得ない。
あすじゅうにも覚書交渉の共同声明に調印をするという段階にまでこぎつけていると伝えられております。本来、国交回復というものはやはり政府ベースでなさるべきものだと考えるわけですが、遺憾ながら現在の政府の日中問題に対する姿勢というものが前向きでないといいますか、あるいは非常に慎重に考慮をするというような空気を出ていない。
○川崎(秀)分科員 この日中覚書交渉もだんだん今週が山になってまいりまして、たぶん来月早々には締結されることと思うのであります。この間一つの純金融的な立場からの収拾としまして、大蔵大臣は元建て、元決済といいますか、’それに賛成をしておる。
○愛知国務大臣 私は率直に申しますと、政府としてまた私として、この覚書交渉の準備その他に積極的にも消極的にも関係しておりませんし、これは民間貿易というたてまえでございますから、したがって私の胸の中に、ああこうやればこういうふうに妥結するなとか、ああこれではだめだなとかいう心証は、正直にいってございません。
今度の覚書交渉があさってから始まろうとする。おそらく、きょうは藤山さんは北京へ着き、岡崎さんは団長として明後日あたりから話し合いが始まると思うのですが、昨年からの変化はどういうものがあるか。これはやはり、台湾に対する日本の投資、あるいは台湾に対する借款の供与、こういうものがだんだんふえておるのではないか。それが、かれらから言えば一われわれは必ずしも同意しない。
○愛知国務大臣 私、その事実は承知しておるのですが、先ほどの御質問が、今回の覚書交渉に出かけることの費用について、たとえば旅費とかその他という意味と私存じましたから、そういう面では行政的な経費としての支持はしておりません、こう申し上げたわけで、ただいま通産大臣のお答えのとおりでございます。
同時に、総理から、その意思がほんとうにあれば、いままでのように大使級会談、政府間接触を繰り返すのではなく、もっと具体的なものとして、近く訪中予定の藤山さん、あるいは岡崎さんのいずれかに——御当人の意思は別でありますが——特命全権大使の資格を与え、来たるべき覚書交渉において吉田書簡の廃棄、中国食肉の輸入、円元直接決済、航空機乗り入れ等の諸懸案を一挙に解決させ、国交正常化への第一歩として、覚書協定を政府間協定
さきの日中覚書交渉においても、またそれに基づく日中両国政府の対立においても、最大の問題となったのが、いわゆる日本の軍国主義の復活についての評価であります。また、米下院外交委員会のメンバーによるアジア視察報告において、「日本は新しい軍国主義に向かって進んでいる」との報告がなされたことは周知のとおりであります。
そういったような覚書交渉等について、政府としては古井氏やあるいは藤山さんが行くときにも、しっかりやれ、頼むよというだけでは済まないと思うのです。そして、できたことをただ批評し非難するだけではいけないのであって、どういうふうにしたらいいかというステップをつくり出していかなければならぬ。
○大出委員 時間が非常に短いわけでございますが、幾つか論点がございますので端的にお答えをいただきたいと思うのでありますが、一つは、このけさの新聞にもいろいろ出ておりますが、古井先輩がおいでになっての、また松村先生、藤山先生等おいでになっての覚書交渉でございますが、私は七〇年代における何よりも考えなければならぬ、つまり極東の安全、平和のために考えなければならぬのは、日中関係というこの課題をどう対処し、
したがってまた、今回の覚書交渉についても、できればもう少し長い期間、できればもう少し多い額のできることをわきから期待しておったという関係でございまして、その間には、たとえば安保条約とかあるいはそのほか条約等々についてやっていることは敵視政策だと言われればこれは見解の相違と言わなければなりませんが、私どものやっていたことは決して敵視でも何でもない。むずかしい条件のもとでなし得ることをやってきた。
どっちみち肩を持つなら肩を持つと、ある程度政府もサポートして覚書交渉としての促進をはかる。あるいは全然知らぬ顔をするなら知らぬ顔をする。
○黒柳明君 いまの続きになりますが、要するに、四十日間かかってやっと覚書交渉の妥結を見たのですが、中国側としては、先ほど大臣は、これは政府と関係がない、こういうふうにおっしゃいました。しかし、中国側で難点を示したのは、いま申し上げたように、政府・自民党の中国敵視政策であったわけです。ですから、その辺はやはりかみ合わないのじゃないか。
中国のものであれば、今度の覚書交渉によってバーターでいきますから、向こうから入っただけのものは日本から輸出できるんだ。ところが、香港から入ったものはそうはいかないでしょう。だから、こういうような問題はもう少し真剣に考えるべきだと思うのですよ。また、たとえばブラウスなんかでもそういうことがいえるんじゃないですか。いま中国からブラウスが一年間十億円入っているというのです。これは六一・〇二ですね。
総務長官、あなたは総務長官に就任されて間もなく、昨年三月のケネディ大統領の例の声明に対して、いわゆるケネディ覚書交渉なるものを、沖繩キャラウエイの形をどう取り運んでいくかという大事な交渉を御担当になられた当面の責任者ですね。
従って、この覚書交渉の具体的な折衝の責任者の一人ではありませんか、
○田畑金光君 池田総理にお尋ねしますが、今お話しのように、覚書交渉でも昨年の六月から十二月までかかっておるわけです。これはすなわち日本政府による沖繩の援助が米国の沖繩に対する施政権と抵触するというそういう考え方から高等弁務官が異議を差しはさんでその承認がおくれ、今日までこのように延びておるわけですね。