2009-05-27 第171回国会 衆議院 国土交通委員会 第20号
タクシーの運転者の労働条件を確保するために、運賃の規定、運賃・料金の認可基準について改正するということを衆法提出者は御提案されていますけれども、私はもっと本質的に言いますと、衆法提出者のこの改正によってタクシー運転者の賃金は確保されるのかどうかというところをしっかりとお聞かせいただきたいと思うのですが、手短にお願いします。
タクシーの運転者の労働条件を確保するために、運賃の規定、運賃・料金の認可基準について改正するということを衆法提出者は御提案されていますけれども、私はもっと本質的に言いますと、衆法提出者のこの改正によってタクシー運転者の賃金は確保されるのかどうかというところをしっかりとお聞かせいただきたいと思うのですが、手短にお願いします。
残念ながら、交通法規や労働法規、さらには規定運賃などを全く無視した競争が行われやすいのでございます。これは、車が一台ありさえすれば、だれでもすぐ仕事ができる、極めて参入をしやすいのであります。いわば自動車運送事業の事業特性というものだと思っております。
その結果が、たとえば規定運賃が五百五十円のところを日通が千五十円、西濃が六百五十円、トナミが七百五十円、取り過ぎの上運賃がばらばらである。さあ、これ調べてみたら出るわ、出るわ、ありとあらゆる不正の状態がここに出てくるわけです。ざっと挙げますけれども、運輸省が許可したランクの料金の一ランクずつ上回って取っている、これが一つ。
いわゆる小口一見荷主、あるいは一般家庭の人たちが物を送ったりするときに規定運賃を大幅に上回って収受されているというふうな話がございました。路線トラック運賃の制度は、私ども……
だから、実際には運賃というものは規定運賃よりも下回っておるわけです。そうなると、どうしても積載量を多くしてこれを補わなければならぬ。また運転者にしても、会社がぶっ倒れるようじゃ困るから、どうしても命令があれば載せていくというような因果関係にあります。そういうことで、現在表面上の契約はいろいろありますでしょうが、実際にはトン数契約というものが根底にある以上は、過積みはどうしてもなかなかやめられない。