2021-06-03 第204回国会 参議院 外交防衛委員会 第16号
○伊波洋一君 米国では、軍事戦略として、第一列島線上に分散し、残存性の高い地対艦・地対空ミサイル部隊などの同盟国部隊、まあ自衛隊などですね、と一部米軍によるインサイド部隊と、第一列島線と第二列島線の間に分散、展開する空母機動展開部隊を含む米海空軍主体のアウトサイド部隊により、中国軍を第一列島線内に封じ込め、西太平洋地域における米国の覇権維持を目的とする海洋圧力戦略がもう二〇一九年に打ち出されています
○伊波洋一君 米国では、軍事戦略として、第一列島線上に分散し、残存性の高い地対艦・地対空ミサイル部隊などの同盟国部隊、まあ自衛隊などですね、と一部米軍によるインサイド部隊と、第一列島線と第二列島線の間に分散、展開する空母機動展開部隊を含む米海空軍主体のアウトサイド部隊により、中国軍を第一列島線内に封じ込め、西太平洋地域における米国の覇権維持を目的とする海洋圧力戦略がもう二〇一九年に打ち出されています
領域拒否、A2AD、アンチアクセス・エリア・ディナイアル戦略に対抗して、九州、沖縄から台湾、フィリピンを結ぶ第一列島線に配備する地対艦・地対空ミサイル部隊や電子戦のシステムなどのインサイド部隊と、第一列島線と本州からグアム、サイパン、パプアニューギニアに至る第二列島線との間に分散、展開する空母機動展開部隊を含む海空のアウトサイド部隊により中国軍を第一列島線内に封じ込め、西太平洋地域における米国の覇権維持
米国が進めるエアシーバトル構想、オフショアコントロール論は、西太平洋における米国の覇権維持のために日本列島を日米安保の盾にして、とりわけ南西諸島の住民を捨て石とし、自衛隊を利用して中国封じ込めを図るものです。現在、宮古、石垣、与那国、奄美などで住民の反対を無視して自衛隊基地が建設されようとしています。また、米軍辺野古新基地建設もこのような文脈で強行されています。
これは、米軍のアジア地域における覇権維持の戦争のために国民の生命、財産を犠牲にし、自衛隊の隊員の命を差し出し、日本全土、とりわけ沖縄を再び戦場にするものであって、決して認められません。このような軍事シフトをやめて、平和外交と対話による緊張緩和の努力をしていかなければなりません。 現在、三月末に中朝首脳会談、四月末に歴史的な南北首脳会談が行われ、来月初めにも史上初の米朝首脳会談が予定されています。
これは、米軍のアジア地域における覇権維持の戦争のために国民の生命、財産を犠牲にし、自衛隊員の命を差し出し、日本全土を戦場として引き受けるものであって、決して認められるものではありません。 沖縄の風は、我が国を取り巻く安全保障環境を改善する方向で、外交を軸とした安全保障政策を尽くすことこそ今の日本にとって必要な政策だと考えます。 今年は日中平和友好条約四十周年の節目に当たります。