1978-10-18 第85回国会 参議院 本会議 第6号
今回の条約締結交渉に当たって、中国側は反覇権条項に最後まで固執しましたが、その最大の動機が、特定の国を敵として世界的な共同戦線をつくろうとする中国の特殊な外交路線――三つの世界論と反覇権国際統一戦線論にわが国を同調させる、そのような干渉的押しつけの新たな企てにあったことは言うまでもないところであります。
今回の条約締結交渉に当たって、中国側は反覇権条項に最後まで固執しましたが、その最大の動機が、特定の国を敵として世界的な共同戦線をつくろうとする中国の特殊な外交路線――三つの世界論と反覇権国際統一戦線論にわが国を同調させる、そのような干渉的押しつけの新たな企てにあったことは言うまでもないところであります。
また、中国の三つの世界論、反覇権国際統一戦線論を基礎とする特定の外交路線に拘束されないことはもちろん、日中、米日中の同盟につながるものでは絶対にないことも明らかにされました。 第二に、日本への内政干渉に関連して、政府は、一国が他国にその意に反して自分の意見を押しつける政治的強制や干渉は、力によるものに限らず、覇権としてこの条約が反対していることを再三にわたり明らかにされたことであります。