1987-09-18 第109回国会 参議院 環境特別委員会 第9号
今環境庁に求められているのは、現在の複合大気汚染の中心をなす窒素酸化物、浮遊粒子状物質を地域指定の要件物質に加え、幹線自動車道沿道はもちろんのこと、指定地域を拡大し、制度の一層の充実強化を図ることではありませんか。にもかかわらず、毎年九千人に上る新規認定患者が出ているのに今後一切その救済の道を閉ざしてしまうこの大改悪は血も涙もない非人道的な許せない暴挙であります。
今環境庁に求められているのは、現在の複合大気汚染の中心をなす窒素酸化物、浮遊粒子状物質を地域指定の要件物質に加え、幹線自動車道沿道はもちろんのこと、指定地域を拡大し、制度の一層の充実強化を図ることではありませんか。にもかかわらず、毎年九千人に上る新規認定患者が出ているのに今後一切その救済の道を閉ざしてしまうこの大改悪は血も涙もない非人道的な許せない暴挙であります。
これは各委員からも問題がたくさん出ています地域指定の要件物質にSOxだけではなしにNOxを加えるという問題ですが、これも大変問題だと思うんですね。これはもうすでに御承知のように、四十九年の中公審答申でも、大気汚染を構成するいろいろな物質があるうち、「当面は、硫黄酸化物、窒素酸化物、浮遊粒子状物質の三種類の汚染物質を指標として大気の汚染の程度を判定せざるを得ない」と。
去る三月八日、東京都議会においても、満場一致で、第一種指定地域の要件物質として窒素酸化物、浮遊粒子状物質を入れ、指定地域の拡大を行うよう決議して、政府に意見書を提出しております。 補償法は急いでつくった法律であるから、不備な点が多々あると言われております。でありますから、国会でも数度にわたってたくさんの法改善のための附帯決議がなされております。