1973-02-21 第71回国会 衆議院 予算委員会 第14号
ドルの一〇%の切り下げの結果、わが国は変動相場制に踏み切ったわけですが、ドイツのマルクをはじめ西欧通貨の為替市場が従前のとおりとなっているわけです。わが国のみが変動相場制に踏み切ったことは、通貨当局はすでに円レートの対米あるいは対欧州通貨に不均衡があると判断していたものかどうか、通貨当局の見解を承りたいと思うのです。これは日銀と大蔵にお願いしたいと思います。
ドルの一〇%の切り下げの結果、わが国は変動相場制に踏み切ったわけですが、ドイツのマルクをはじめ西欧通貨の為替市場が従前のとおりとなっているわけです。わが国のみが変動相場制に踏み切ったことは、通貨当局はすでに円レートの対米あるいは対欧州通貨に不均衡があると判断していたものかどうか、通貨当局の見解を承りたいと思うのです。これは日銀と大蔵にお願いしたいと思います。
本末転倒で、いまの通貨危機というものを一体どうしたらなくすことができるのか、アメリカの赤字というものをどうしたらなくすことができるのか、貿易の均衡というものはどうしたら回復することができるのかという、そこがまずほんとうは焦点にならなければならないのに、それがむしろぼやかされて流動性増強という問題に取っ組むとすれば、結局、西欧諸国が心配をしておるように、アメリカの赤字をSDRでしりぬぐいをする、SDRで西欧通貨
第一種は、加盟国の通貨で、協会が国際通貨基金と協議の後、協会の業務の目的のため他の加盟国の通貨に十分交換することが可能であると認めたものであり、米ドルのほか、通貨の交換性を回復した西欧通貨はすべてこの範疇に属するものと考えられます。第二種は、加盟国の通貨であって、その加盟国が、協会が満足すべき条件で、協会の業務の目的のため他の加盟国の通貨と交換することに同意したものであります。
昨年末、西欧通貨の交換性回復と欧州共同市場の発足以来、世界の為替貿易自由化の趨勢はいよいよ強まりつつあると思うのであります。政府は、かかる国際情勢に対処して、わが国の為替貿易の自由化の態勢をいかに整備し、いかに促進せんとする方針であるか。
また、今回の増資は、西欧通貨の交換性回復と相待って、各国の対外支払い能力、すなわち国際流動性を高め、世界貿易の一そうの拡大発展を約束し、今後の世界経済に大きな意義を持つことになるのであります。特にわが国にとりましては、西ドイツ、カナダと同じように、積極的にIMFに貢献できる力を持つ国として、今回特別増資が認められたのであります。
ドルが金から離れる、こういう気持ではないと思いますが、西欧通貨の自主性というか独立性というものを外にはっきり現わす、おれは金につながっておるんだ、金をバックに持っておるんだという、こういう意味合いから引っぱり出したと思うのですが、しかしそれがアメリカに及ぼす心理的な影響というものは相当だろうと思うのです。
西欧通貨というものは、たとえば西欧を見ればわかりますが、スターリングとすればスターリングというものは、これは米ドルと対等に考えております。あるいはマルクということになれば、ドイツのマルクは自分は米ドルよりえらいと思っておるのです。ヨーロッパのカレンシーというものはその国々では相当の自信を持って米ドル対等と考えておる。
先般の三月三日の本委員会において、わが党の平岡委員から西欧通貨の交換性の回復という問題に関連しての質問がありました。しかし、それに対する大臣の答弁が十分でなかったと思いますので、私はその点について特に掘り下げた質問をしたいと思います。
こういうように私は西欧通貨の交換性の回復性というものを見ます。 こういう見方をすれば、日本の通貨というものをひしと考えなくてはならぬ。日本の円はアメリカのドルにまるまる依存している。そうして他国の金融経済に左右されて、自国の経済基盤がゆさぶられるような結果になるのではないかと心配をする。これを言いかえたならば、通貨の交換性を回復したところは、金というものは幾分か持って、そこに自立性を持っている。
先ほどの金準備の問題でもそうでありますし、これから政府の所信をただそうと思っておりますところの西欧通貨の交換性回復に対する措置に当ってもそうであります。従いまして、おくればせでも、金の問題が起きたならば、並行的に国内の金買い上げという問題についても、十分に一つ検討されておることだ、こう思っておったのでありますけれども、必ずしもそうではなさそうであります。
ところが通産大臣の所信表明では、西欧通貨の交換性回復によって、後進国における外貨不足が今後ますます深刻化する傾向である、これは非観説をとっておると思う。どうも同じ閣内においてそういう楽観説と悲観説が現われておるようでありますが、閣内の統一した見解というのはどういうのでしょうか、これを明らかにしてもらいたいと思うわけであります。
また、昨年末断行された西欧通貨の交換性回復は、世界貿易の自由化に一歩を進めたものでありますが、わが国といたしましては、今後の世界的な輸出競争の激化に備えて、企業の体質の改善、自己資本の充実、コスト引き下げのための合理化、過当競争の是正等をはかることはもちろんのこと、待にこの際、国のあらゆる施策を輸出振興に結集して、これを推進してゆくことが必要であると考える次第であります。
また昨年末断行された西欧通貨の交換性回復は、世界貿易の自由化に一歩を進めたものでありますが、わが国といたしましては、今後の世界的な輸出競争の激化に備えて、企業の体質の改善、自己資本の充実、コスト引き下げのための合理化、過当競争の是正等をはかることはもちろんのこと、特にこの際、国のあらゆる施策を輸出振興に結集して、これを推進していくことが必要であると考える次第であります。
これらの措置は、基本的には、貿易及び為替の自由化の方向に沿うものであり、また、ポンド、マルク等の西欧通貨がますます国際通貨としての信用と機能を増大し、世界貿易がそれだけ増進されると考えられる限りにおいて、わが国としても、その将来に対する意義を高く評価したいと思うのであります。
これらの措置は、基本的には貿易及び為替の自由化の方向に沿うものであり、またポンド、マルク等の西欧通貨が、ますます国際通貨としての信用と機能を増大し、世界貿易がそれだけ増進されると考えられる限りにおきまして、わが国としてもその将来に対する意義を高く評価したいと思うのであります。
次に、経済外交の問題へ入りまするが、実は賠償問題の進め方について、若干の提案を申し上げて、外務大臣からその見解を伺う予定であったのでありまするが、時間の関係で、本日はそれを割愛してただ一点、西欧通貨の自由化に関連して、経済外交上必要な措置をとる要はないかということを、大蔵、外務両大臣に伺いたいのであります。
それから次に、西欧通貨の自由化のことについて、私の意見をお尋ねでごさいました。通貨の自由化は、私は貿易の自由化を促進するものであると思って、これは歓迎すべきことであると考えます。しかしながら、これは局地的にやるべき問題ではなくして、国際的に世界的にこれが取り扱わるべき問題だと考えます。さような方針でもって国際会議等に対して対処しておる次第でございます。以上。
そこで次に大蔵大臣に伺いたいのは、これまで申し上げましたようなこういう情勢でありまして、国際間の貿易競争というのは激しくなるわけでありますが、それに関連して伺いたいのは、ポンドやマルクの西欧通貨の交換性回復の問題でございますが、昨年あたりはこれが早目に実現するというふうに報道されておったのでありますが、その後の情勢によると少し足踏み状態であるようであります。