1966-07-19 第52回国会 参議院 大蔵委員会 第3号
また、日本の立場は一体どうなのかというと、アメリカと西欧並人の中間くらいだ、こういったほうがわかりいいのではないかと思います。承認はしておらない。しかし、アメリカのように貿易までもやらないような形じゃなくて、日本は積極的に政経分離の形で貿易をやるのだ、かように申しておりますから、この点では誤解のないように願います。
また、日本の立場は一体どうなのかというと、アメリカと西欧並人の中間くらいだ、こういったほうがわかりいいのではないかと思います。承認はしておらない。しかし、アメリカのように貿易までもやらないような形じゃなくて、日本は積極的に政経分離の形で貿易をやるのだ、かように申しておりますから、この点では誤解のないように願います。
また、共産圏は別でございまするが、西欧並びにわれわれといたしましても、ドルの切り下げを望みませんし、そういうことはあり得ないぐらいに考えておるのが普通だと思う。で、エコノミストの議論もありましょう。あるいは学者においてはそういうことはもうあれしておりまするが、イギリスは先般やったことがございまするが、しかしドルというものはポンドとは違います。
この間からこの委員会で通産大臣が御答弁になっておりましたが、現在日本はココムの禁輸リストの関係においては、西欧並にまで緩和されたとおっしゃったのです。これは大体そうであることは私も認めます。しかし日本は中国に隣りしておるという特殊な地理的な条件から申しましても、実は西欧並にということではこれは困るのであります。
○石橋国務大臣 お説のように、ココムの中共に対する禁輸の範囲が、せめてソ連並くらいまでになりますと、日本としては非常な有利であるということは申すまでもありませんが、この間も申しましたように、その西欧並というのは一応中共に対する輸出品目が西欧並までなったもんですから、そのあと今度は広げようということはなかなかむずかしい。従って遅々として進まないということは事実であります。
第一にココムの禁輸品の問題でございますが、これは御承知のように、昨年の夏までは日本の輸出についてな西欧並以上の制恨が課せられておりましたが、昨年の夏に、中共に対する輸出といたしましては西欧並まで禁輸品目が解除になりましたので、昨年度は一昨年度に比べまして、輸出が二千万ドル程度まで伸びております。
もちろん、直接兵器、軍需品、特殊機密兵器等を禁止しようということについて、われわれは別に何の異存もございませんが、平和物資についてこの問題を検討せねば、その問題について昨今は西欧並ということがいわれますけれども、それすらなつておりません。それよりも、日本は、特に中国に対しては隣邦でありますから、西欧並という以上にむしろアジアの特殊関係も考えねばならぬ。
通産大臣はそんな覚書はないと言われますが、四月九日にこれを西欧並に解除するという覚書が来ておるじやありませんか。国民を盲にしてはいけない。政府は日本とアメリカに関する限り、いつも秘密にしておられますが、こういうことをなぜ秘密になさる。これなんかは秘密にしないで、国民にはつきりと知らせてさしつかえないことである。あまりこれは秘密にしすぎるのじやないか。
最近中日貿易について禁輸品目の緩和を政府は次々と発表しておるのでありますが、もともと中国向けの禁輸ついては西欧並よりも、つまりココムの制限よりも、もつと強い内容を持つた特別覚書があるはずなんです。名前は正確にどう言いますか、実質的には日米の特別覚書であります。これはいつごろ緩和されたのであるか、これをお聞きしておきたい。
それがアメリカの方から西欧並でよろしい、こういうのが覚書であつたにしろ何であつたにしろ、とにかく示唆があつたからどんどん解除しておつた。その事情を率直に国会でも明らかにしてもらいたい、こういうことを言つておるのです。そう一生懸命になつて隠さないでもよさそうに思う。どうでしよう。
○小滝政府委員 本件に関しましては常に熱心な要望が両院においても表明せられましたので、政府としてはできるだけこの線に沿うた政策をとろうという考えで、すでに御承知のごとく、非常に多数の品目について輸出禁止を解除し、そうしてきわめて最近には十九品目も解除に久たことは御承知と思いますが、これによりまして大体もうほとんど西欧並になつたと言つてさしつかえないのてあります。
ついては、一、機械輸出品目を西欧並に解除すること、二、機械輸出に関し片貿易方式を実現すること、三、バーター方式である限り一元的調整機関を擁立すること、四、協定の実行に関し業者の渡航を許可すること等の措置を講ぜられたいというのであります。
そういつたような関係で、更に基本的な気持としては、例えば御指摘の中共貿易等については、先般も本会議で御質疑もございましたが、私どもは今回MSAの附属文書に貿易の制限に触れてある点が出てはおりますが、これが例えば中共貿易等については、今までやつておつたというようなことがここに掲げただけのことであるのみならず、更に自由主義国家と同様の歩調をとるということが明示されておる限りにおいては、却つていわゆる西欧並
しかし原則としては西欧並にできるだけ、そして一日も早く近づけて行くということが方針であります。
○岡崎国務大臣 これはいろいろ議論があることで、西欧並と私が申しますのは、アメリカ、カナダ、ヨーロッパの諸国、これを占めておるのでありますが、その中がやはり違うのであります。アメリカ、カナダの方は非常に厳重である、それからまたほかの方は緩和している部分もあります。これは各国その立場々々によつて違う場合があります。
○加藤清二君 MSAの協定を成立させるにあたつて、これからは別に他の国とは異なつた影響を受けないという御答弁であり、経済的にはマイナスがないという御答弁を総合してみまして、それでは一体中共関係の国の日本との貿易において、西欧並――西欧並ということは大臣が再三口にしていらつしやつたことでございますが、実質上西欧並になつていないということはあなた方よく御存じのはずなのですね。
またこの協定とは別個に、この考え方のもとにおきまして、たとえば中共貿易等におきましても、いわゆる西欧並のやり方ということがこの条約の協定の附属書で実質的には是認されておるのでありますから、現在の禁輸品目の統制の緩和というような点につきましては、従来にも増して努力をいたし、改善をして参りたいと思つております。
○加藤(勘)委員 その点は現在でも、少くともこの線までは西欧並にやりたいという考えを持つておられるが、実際問題としてはそこまで行つておらぬにしても、とにかく一応制限を約束しておる。
しかし原則としては西欧並、自由諸国と足並を完全にそろえる、こういう方向で進んでおるのであります。事実上ほとんどそれに近づいてはおりますが、さらに日本のよけい輸出できるようなものを西欧側でも承認してこれを輸出する、つまり緩和のやり方の問題がかなりあると思います。これについては今後とも努力するつもりでございます。
この制約は何とか排除して、少くとも西欧並の態勢に整えるということが私は必要だと思う。
それから中共その他いわゆる北アジア方面に対する関係におきましては、まだ朝鮮の戦争が片づかない今日でありますから、国連協力の建前を守る、その範囲内においてできるだけ西欧並の線に近づいた対中国貿易をやつて参りたい、ごく簡単でございますが、大体荒つぽく申しますとそういうふうな情勢判断をしておるわけでございます。
それから中共についてお話がございましたが、これは昨日も帆足委員の御意見に対して御答弁申し上げました通りでございまして、御承知のように、まだ不十分ではございましようが、制度として大体西欧並の線に禁輸品目の削減が近づいております。
しかし帆足さんからごらんになれば非常に手ぬるいように思われましようけれども、御承知のようにいわゆる禁輸品目につきましても、漸次緩和されて参りまして、私どもといたしましては何とかしてもう一歩前進して西欧並にやりたいと思つております。
一方制度としてのいわゆる輸出禁止品目につきましても、累次これを削減して参りまして、ほぼ西欧並に近くなつておるのであります。建前として、国連協力の建前を阻害せざる限りにおきまして、今後もできるだけの努力を払いたいと考えております。
それがようやく西欧並に緩和されて、それで解除品目の中に入つた。それさえもなおかつ公式にやれるかどうか知りませんけれども、少くとも日本の業者並びに日本の政府はそれに牽制を受けて現に肥料は一歩も進み得ないのが現実なんです。今までの答弁を見てもそうなんです。ほんとうに一万トンでも必ず出す、こういう考え方でやれば必ずできなければならない。
○小田部説明員 まず中共貿易に関連して申しますれば、この前の議会の院議を尊重いたしまして、外務大臣の指令のもとに十分努力して来ておるつもりでございまして、現在のところ、ほぼ西欧並に日本の輸出はなつたわけでございます。
先日中国で経済使節団が協定を結んで帰りましたにつきましては、外務大臣からもこの実施については、大いに自由諸国との協調の範囲で協力するというお話がありまして、われわれは大いにこれを多とし期待しておるわけでありますが、さて西欧並ということになりますと、まだ政府当局の施策御熱心の度合いにおいて多少隔たりがあるように思います。
それから西欧並にほぼなつたとわれわれは考えておりますが、西欧の方でもやはり相当制限しておりますので、できるだけこれを解除して行きたいと思つております。私が就任いたしましてからも、昨日発表しましたが、第六次の禁輸解除をしておる次第でありまして、政府としてはできるだけ商売のできるように、せつかく努力しておる次第であります。
それから先般の国会のわれわれの決議の際に、その決議の中に、現在のままでは制限が多くて中共との貿易がうまく行かぬから、少くとも西欧並にという要求をいたしておるのであります。
中共貿易は、御承知の通りに私就任以来いろいろ戦略物資の禁輸品目を解除して、相当広範囲になりまして――われわれが無知であるかどうか知りませんけれども、私どもといたしましては大体西欧並になつた、こういう考えを持つております。
そこで問題となるのは、日本は西欧並にほかの国がやつているのと同じ程度の統制をやるならいいが、ほかの国よりも強度の統制を日本がやり続けるということは、これはジヤステイフアイできない。